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平成19年 9月定例会−09月11日-04号

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  1. 八代市議会 2007-09-11
    平成19年 9月定例会−09月11日-04号


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    最終取得日: 2021-09-15
    平成19年 9月定例会−09月11日-04号平成19年 9月定例会         ─────────────────────────────────                   主  要  目  次         1.市長提出案件15件に対する質疑・一般質問(第2日)          (1)福 嶋 安 徳 君…………………………………………………4          (2)亀 田 英 雄 君………………………………………………13          (3)大 倉 裕 一 君………………………………………………20          (4)飛 石 順 子 君………………………………………………32         ─────────────────────────────────             平成19年9月八代市議会定例会会議録(第4号) ・平成19年9月11日(火曜日)            ───────────────────────── ・議事日程(第4号)                         平成19年9月11日(火曜日)午前10時開議  第 1 議案第85号・平成18年度八代市水道事業会計決算(質疑)  第 2 議案第86号・平成18年度八代市病院事業会計決算(質疑)  第 3 議案第87号・平成19年度八代市一般会計補正予算・第4号(質疑)  第 4 議案第88号・八代市土地開発公社定款の一部変更について(質疑)
     第 5 議案第89号・土地改良事業の施行について(質疑)  第 6 議案第90号・土地改良事業の施行について(質疑)  第 7 議案第91号・土地改良事業の施行について(質疑)  第 8 議案第92号・議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正について(質疑)  第 9 議案第93号・八代市職員退職手当支給条例の一部改正について(質疑)  第10 議案第94号・八代市特別用途地区建築条例の制定について(質疑)  第11 議案第95号・八代市手数料条例の一部改正について(質疑)  第12 議案第96号・八代市社会福祉会館条例の廃止について(質疑)  第13 議案第97号・八代市総合福祉センター条例の一部改正について(質疑)  第14 議案第98号・八代市立ひまわり苑条例の一部改正について(質疑)  第15 議案第99号・八代市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正について(質疑)  第16 一般質問            ───────────────────────── ・会議に付した事件  1.日程第 1  1.日程第 2  1.日程第 3  1.日程第 4  1.日程第 5  1.日程第 6  1.日程第 7  1.日程第 8  1.日程第 9  1.日程第10  1.日程第11  1.日程第12  1.日程第13  1.日程第14  1.日程第15  1.日程第16 一般質問 (1)福嶋安徳君  (2)亀田英雄君               (3)大倉裕一君  (4)飛石順子君            ───────────────────────── ・出席議員及び欠席議員の氏名  (1)出席議員(34人)       1 番 渡 辺 俊 雄 君       2 番 村 上 光 則 君       3 番 上 村 哲 三 君       4 番 成 松 由紀夫 君       5 番 鈴木田 幸 一 君       6 番 橋 本 幸 一 君       7 番 田 方 芳 信 君       8 番 松 浦 輝 幸 君       9 番 福 嶋 安 徳 君      10 番 中 村 和 美 君      11 番 増 田 一 喜 君      12 番 友 枝 和 明 君      13 番 古 嶋 津 義 君      14 番 山 本 幸 廣 君      15 番 田 中   安 君      16 番 島 田 正 道 君      17 番 前 田   慧 君      18 番 片 山   篤 君      19 番 太江田   茂 君      20 番 藤 井 次 男 君      21 番 笹 本 サエ子 君      22 番 百 田   隆 君      23 番 清 水   弘 君      24 番 小 薗 純 一 君      25 番 太 田 広 則 君      26 番 飛 石 順 子 君      27 番 亀 田 英 雄 君      28 番 木 田 哲 次 君      29 番 幸 村 香代子 君      30 番 堀 口   晃 君      31 番 矢 本 善 彦 君      32 番 大 倉 裕 一 君      33 番 田 中   茂 君      34 番 竹 田 誠 也 君  (2)欠席議員(なし)            ───────────────────────── ・説明のために出席した者の職氏名  (1) 長                  (2) 教育委員会    市長         坂田孝志君        委員        澤村勝士君     副市長        佐藤克英君        教育長       増田國夫君     総務部長      江崎眞通君        教育次長     吉田浩一君      秘書課長     北岡 博君         首席教育審議員  松永松喜君      財政課長     山田 忍君     (3) 農業委員会     企画振興部長    小笠原亨君       会長        宮崎建也君     市民環境部長    坂田憲治君     (4) 選挙管理委員会     健康福祉部長福祉事務所長         委員        小嶋宣雄君               松永純一君     (5) 公平委員会     商工観光部長    尾崎信一君       委員長       田邊 太君     農林水産部長    宮田隆則君     (6) 監査委員     建設部長      増田 厚君       委員        福嶋達期君            ───────────────────────── ・職務のために議場に出席した事務局職員の職氏名     事務局長      本田 勉君      次長         桑崎雅介君     総務係長      丸山尊司君      議事調査係長     松川由美君     主任        竹岡雅治君      主任         増田智郁君     主任        松永美由紀君     主事         豊田恵美子君     主事        山本敏博君            ─────────────────────────                 (午前10時01分 開議) ○議長(渡辺俊雄君) これより本日の会議を開きます。            ───────────────────────── △日程第1〜16 ○議長(渡辺俊雄君) 日程第1から日程第15まで、すなわち議案第85号から同第99号までの議案15件を一括議題とし、これより本15件に対する質疑、並びに日程第16・一般質問を行います。  それでは、通告に従い順次発言を許します。  福嶋安徳君。(「頑張れ」と呼ぶ者あり)                   (福嶋安徳君 登壇) ◆福嶋安徳君 皆さんおはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  自民党会派の福嶋です。  9月本定例会に一般質問の機会を与えていただき、ありがたく、深く感謝申し上げます。  ことしの夏は異常な暑さ続きで、熱中症で多数の方が犠牲になられ、一方では、新潟中越地震、山都町の豪雨による災害、八代市においても、泉、東陽、坂本、3町においても山崩れの災害、平たん地にあっても水害で、床下・床上浸水に見舞われ、家屋、農作物にも甚大な被害をもたらした、大きな打撃を受けた夏であったと思います。災害を受けられました地域住民の皆様、また市民の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。  季節は白露へと変わってまいりましたけれども、日中はまだ夏の勢いが残っているものの、朝夕の風には心地よさを感じる、さわやかな秋の予感が強まり、白い露と霜降りのおいしい季節になりつつあります。  さて、前置きはこのくらいにおきまして、早速、通告に従い質問に入ります。  1番目に、元気が出る産業活性化支援事業について伺います。  八代地域は、第1次産業、第2次産業の不安定な経済が続き、この流れとして経済が低迷していることは、既に皆様御存じのとおりでございます。農業、商業、工業、水産と、業種に違いはありますものの、それぞれ、何かをきっかけとして先の見えない暗く長いトンネルを抜け出そうと、それぞれ皆さん試行錯誤しながら、黙々と仕事に励んでおられることでございます。  そういった中で、本当に仕事を一生懸命する以外まだ手段を見出せないこの時期、この本市におかれましては産業活性化支援事業を実施していただき、本当にそういった当事者においては大変ありがたく、わらをもつかむ思いでこの事業に取り組まれた方が大半だろうと思われます。  その結果、農林水産業で18年度利用者131件、商業関係8件、工業関係4件の方々に許可がなされていると聞いております。  この事業を求めて取り組んでこられました業種と件数、金額、2年間の実績等の進捗状況と、導入された後の面積、品質面、技術、販売等にどのようにつながってきているのか、また、状況調査など実施しておられると思いますが、どのような効果が得られているのか、農林水産部長商工観光部長に伺います。  この事業については、市民の皆様の大事な税金を利用させていただいている事業でございますので、できるだけ詳細にお願いいたします。  続きまして、2番目に、日奈久温泉センター改築計画について伺います。  平成21年、日奈久温泉開湯600年を迎えます。日奈久地域の活性化を目指し、温泉センターの建てかえを計画、そのために、今回解体工事が今議会に提案されています。  今回の質問については、解体工事に対しての質問ではありませんけれども、その後の建設計画に対して伺うものでございます。それは、今後、温泉センター改築に伴って、日奈久地域全体の再生を願っての建てかえだと認識しています。当然、設計から施工までの協議がなされていくことだろうと思いますけれども、提案していく過程で、計画を示す部署で基本的な考えを示した中で協議が進められると考えています。  そこで、計画するに当たっては、どの部署で、どの課で、センターの中身をどのような利用目的で建設しようとなされているのか、例えば、福祉目的、健康増進、観光と地域の活性化など、基本的に目指す方向性と考え方を企画振興部長に伺います。  壇上での質問はこれぐらいにして、再質問は質問席で行わせていただきます。
                  (商工観光部長尾崎信一君 登壇) ◎商工観光部長尾崎信一君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  福嶋議員御質問の、元気が出る産業活性化支援事業の、商工観光部関係についてお答えいたします。  まず、1点目の、進捗状況でございますが、平成18年度の実績としまして、6回の審査会を開催し、新商品の開発、新技術の導入、販路開拓、新事業展開に係る経費など、商業関係で8件、補助額1366万9000円、工業関係で4件、補助額649万6000円の補助をしたところでございます。  主な事業内容としまして、商業関係では、市内にこれまでなかった機械の導入によるリース事業の展開や、福岡市内のギャラリーでの展示会の開催による販路開拓、八代の特産品を生かした創作料理の出店、自動車塗装部門における新商品の開発などがございます。  工業関係では、新商品の開発として、液晶テレビなどに使用する部品の検査装置の開発及び展示会出展、輸出用新商品の開発、イグサ製品の加工機械の開発、また、販路開拓の事業として、新たに建築物の管清掃業を行う事業が実施されております。  続きまして、平成19年度の進捗状況でございますが、5月及び7月に審査会を開催し、商業関係では、新商品の開発1件、新事業展開3件、合わせて4件で、補助予定額は718万2000円でございます。  また、工業関係では、新商品の開発1件、販路開拓2件、合わせて3件で、補助予定額は575万円でございます。  次に、2点目の、事業効果でございますが、商業関係では、リース事業で事業期間中3件の契約があり、また、1日の売り上げが3万円から4万円ふえた店舗や、展示会の開催では、1200名の来場者と、目標を上回る売り上げがあったという報告があっております。  工業関係では、建築物の管清掃で、新規に5棟34戸の排水管の清掃の受注があっているほか、輸出用新商品では、既に600セット、約2000万円の売り上げにつながっているものもございます。  このようなことから、本事業を実施することで、市内で新たな事業に取り組む事業者への呼び水になったのではないかと考えております。さらに、新規事業展開等に取り組んだ事業者の中には新たに従業員の雇用を行ったところもあり、このことは、雇用の拡大などの事業効果があったと考えております。  以上、お答えといたします。                (農林水産部長宮田隆則君 登壇) ◎農林水産部長(宮田隆則君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  議員お尋ねの、元気が出る産業活性化支援事業の、農林水産部関係についてお答えいたします。  まず、進捗状況でございますが、平成18年度の実績といたしまして、6回の審査会を開催し、新商品の開発、新技術の導入、販路開拓に係る経費など、農業関係で126件、補助額1億123万1000円、水産業関係で2件、補助額400万円、林業関係で3件、補助額301万7000円、合わせまして131件、1億824万8000円の補助をいたしたところでございます。  主な事業内容といたしまして、農業関係では、畳表の品質向上のための色彩選別機の導入、新たな作物へのチャレンジとして野菜移植機等の導入がございました。また、地元のカンショを原料にしたしょうちゅう加工や、菜種油採取用の収穫機の導入といった、これまで八代市になかった事業も実施されております。  次に、水産業関係では、新商品の開発として、金魚、モエビの養殖や、ノリ生産における高水温耐用性種苗の開発のための冷却装置の導入。  また、林業関係では、木材の素材生産のための機械導入や、新商品の開発として、サカキ、ワサビの栽培など、生産性・所得の向上を目指した事業が実施されております。  続きまして、平成19年度の状況でございますが、5月及び7月に審査会を開催し、農業関係では、カンショやバレイショの品質向上のための機械の導入、ドライトマト製造用の乾燥機の導入など57件が承認され、補助額としましては5800万6000円を予定しており、9月の審査会で予定しております分をもちまして、予算額6000万円に達する見込みであります。  なお、水産業及び林業関係につきましては、申請がありませんでした。  次に、事業効果でございますが、農業関係では、色彩選別機の導入により、畳表の品質の均一化、及び畳表の加工枚数が1日当たり3枚から5枚増加したことにより、所得の向上が図られました。また、レタス、キャベツ、ブロッコリー、アスパラガス等の新たな作物への取り組みでは、契約栽培等により安定的な生産ができたとの声が聞かれているところであり、今後、トマト、メロンに加え、新たな野菜産地の確立が期待できます。また、トマト、米、カンショなどの地元農産物を活用した加工品の開発は、農産物の付加価値を高めるとともに、新たな特産品として、本市農業の振興に寄与するものであると考えております。  水産業関係では、親金魚の購入、稚魚をふ化させ、福岡県、長崎県に出荷を行っていると聞き及んでおります。ノリ種苗の研究栽培につきましても、昨年10月より種苗を開始し、現在生育状況も順調で、本年9月下旬からノリ網への種つけや海面漁場への張り込みを行い、11月下旬から収穫が行われると、関係者より聞いております。  林業関係では、木材の素材生産のための機械導入を行ったところにおきましては、作業に要する人員が3分の1程度軽減され、機械導入前と比べて同等以上の作業をされていると伺っております。サカキ及びワサビにつきましては栽培途中であり、販売まで至っておりませんが、栽培施設を整備したことで、安定的な生産が可能になったと伺っております。  さらに、新規事業展開等に取り組んだ事業者の中には、農業後継者が確保できたことで担い手の育成につながっており、農業の活性化という観点で事業の効果があったと考えております。  今後は、関係機関と連携をとりながら、農林水産業経営安定化へ向けた支援を行ってまいりたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆福嶋安徳君 今、両部長からお答えをいただきましたけれども、さすがにそれぞれ困っておられた関係で、やはり自分たちの経営の安定を目指した中で、いろいろ検討なされながらこの事業に参加されて、この事業の中で、精いっぱいそれぞれの分野で活躍しておられるという姿が本当によくわかります。  イグサ、野菜を中心にして機械が導入され、八代になかった新規事業も実施され、広範囲にいろんな形で皆さん方が努力されておられる姿に、本当に期待が持てるものでございます。  また、水産業関係につきましては養殖や新しい技術の開発、他の分野では新商品の開発等に取り組まれている皆さんが、本当に今後何をしたらいいのかという考えの中で一生懸命努力されているのがよくわかります。いかにこの事業を有効に活用していこうかというような考えの中で、皆さん取り組んでおられるかと思います。  商工関係につきましては、管外に目を向けて、福岡県で展示会、特産品を生かした料理に挑戦という形で、本当に売り上げ向上につながっているところもあるわけでございます。  また、一番の問題点と、私が一番心配するのはですね、今後要望等もありますけれども、やはり後継者が、1人でも2人でも多くの後継者がやっぱり後を継いでくれるというのをですね、それぞれ経営されているところは一番望んでおられるんじゃないかなというふうに思っております。そこのところがですね、1人でもそういった方がこういった形につながって出てきてくれれば、本当に八代市にとってもうれしい限りであります。  今、現在、私の地域でも、毎年高校生は卒業していくんですけれども、なかなかその後継者として後に残ってくれる人はほとんどいません。そこを大事にやっぱり考えていく必要性もあるだろうと思われます。(「そのとおり」と呼ぶ者あり)また、雇用にしても、今までなかなかこの地元で仕事ができなかった、仕事を探してもなかなかないという状況の中ではございましたけれども、やはり雇用につながっているというのも一つの大きな点ではなかろうかと思います。  この事業を通して、いろんな効果があらわれている気がいたします。このように、それぞれの皆さんが本当に汗の出る──血の汗が出る思いで努力がなされているものの、なかなか実を結ばない状況にあったわけですけれども、少しずつでもですね、この努力が報われる結果が出てきているように思います。  後は、この事業が終わったからといって、取り組まれた人たち、その個人任せにするんではなくて、その後も行政として何らかのかかわりを持つ、また、販売面に対しても、アドバイス等も、またPR等も、やはり携わっていっていただきたいという考えがいっぱいでございます。  そういうことで、その後の対応として、市としてどのように考えておられるのか、商工観光部長にお伺いいたします。 ◎商工観光部長尾崎信一君) お答えいたします。  まず、事業終了後のPRでございますが、御案内のとおり、平成18年度の実施状況につきましては、6月の市報に、事業ごとの対象件数及び主な事業取り組み状況について掲載し、お知らせしたところでございます。  本事業は本年度までの事業となりますが、19年度の事業の実施状況につきましても、事業終了後、市報等によりPRを行いたいと考えております。  また、事業申請時の売り上げ等の目標が達成されるよう、関係機関とも連携しながら進行管理を行ってまいりたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆福嶋安徳君 やっぱり、それぞれ、なかなか、自分たちで販路を見出そうとするのはなかなか厳しい面がございます。そういう中で、この事業を通して、それぞれの皆さん方と、取り組んでこられた皆さん方とかかわりながら、どのような形で将来につながっていけるのか、また、所得向上につながっていくのかというのも、本当に少しずつでもですね、お手伝いしていただければというふうに思います。  この、私はこの事業を通して、農業、商工についても私なりに考えてみましたけれども、皆さん御承知のとおり、八代は農業を基幹産業として栄えてきた町でありまして、日本一の農作物というのが、この八代にたくさんあります。それぞれ皆さん方知っておられると思いますけれども、この豊かな農産物を、外国のあおりを受けてですね、本当に価格低迷の中で、その関係者の皆さん方はもがき苦しみながら頑張っているところでもございますので、そこのところもよく御理解いただきたいというふうに思います。  また、それにかかわる、かかわって仕事をなされている皆さん方にとっては、外国産に負けないような高品質化への変化、また、安定して販売できるような努力を重ねながら、外国産との低価格競争にお互い頑張っているわけでございます。  そういう中にありましても、日本に食糧を輸出している中国等は、急激な経済成長の中で、大豆は輸出できず、逆に輸入国として転換されております。また、オランダやデンマーク、フランスなどのチーズも現地で買い占められ、日本に来なくなっております。そういうことで、北海道の帯広の近くにおいて、チーズ工場を関係者の皆さん方が建設中であります。マグロにしても、中国やアメリカが買い占めているのが現状でありまして、日本への食糧を大量に輸出している国々も、異常気象で、地球規模で農産物への影響が出ているのが現状であります。  こういった状況が続きますならば、食糧を輸出している国は、輸出どころか、自国のための食糧確保で精いっぱいとなることだってあり得ると考えられます。日本人は将来、将来、自分たちで食べ物を生産しないと生きていけなくなることは、目に見えて明らかではないでしょうか。日本は、食糧をみずから生産する、自給自足をする、地産地消をすることによって食糧を確保する考えを持って対応することが必要と言われております。  例えば、日本一安い、サケの入った幕の内弁当の中身を見てみますと、米はアメリカ産の古米、梅干しは中国、サケはチリ産の養殖、真っ赤なウインナーソーセージも割りばしも外国産、その弁当一つにしても、日本産は一つもありません。そういった現状の中で、日本産、日本産の一番安全で安心して食べられるものは、少し高いというだけで食べられない。食べてもらえない。そのために、日本の農産物、水産物の生産者、業者にとっては、経営が行き詰まってくるのは当然でなかろうかと思います。  私たちの世代は、私たちが小さいころから、栄養摂取というのは、今の現代の子供たちから比べると、本当に劣悪であったんじゃないかと思っておりますけれども、体力はあります。また、骨太である。それに比べて、現代の子供は、骨が弱く、体力も弱いということが言われております。これは、やはり、日本の政策の中で、40年間の間に食生活が欧米化したためと言えるのではないかと思います。やはり、この八代にとっては、食育と地産地消を絡めた運動を起こす必要があるんではないかと考えております。  一つの例として挙げてみますならば、高知県の南国市という市がございます。その市は、農協と一体となって、何年も前から食育と地産地消を絡めた運動を行ってきておられます。この南国市の子供たちは、学校給食を中心に、米も野菜も果物もすべて南国市産、地元のものを食べておられるそうです。そのため、子供たちは南国市を愛しているし、そして、地元の食べ物が一番うまいと言っておられるのが特徴に挙げられることだろうと思います。  そういうことで、八代は、農産物は一番豊富だし、一番安心で──、一番安全で一番安心して食べられる食品がここにあるわけです。市とJA、生協などが上手に取り組めば、地産地消は必ず実現してくるんじゃないかなと考えられます。この元気が出る産業活性化支援事業の成果を十二分に発揮するためにも、また、後々の人たちがこれをやってよかったなというような、そういった成果につなげていくためにも、市民の皆さんと手をとり合って、一緒になって考えていく必要性もあるだろうと予想しております。  これをもちまして、産業活性化支援事業については終わります。  次、お願いします。               (企画振興部長小笠原亨君 登壇) ◎企画振興部長(小笠原亨君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  議員お尋ねの2項目め、日奈久温泉センター改築計画についてお答えをいたします。  まず、日奈久温泉センターの改築計画の推進に当たりましては、業務内容が、商工観光部、建設部など複数の部課にわたることから、庁内の横断的調整体制といたしまして、企画振興部長をリーダーとする日奈久地域活性化チーム内に温泉センター改築作業部会を設置し、建設へ向け取り組んでいるところでございます。  改築スケジュールといたしましては、本年度中に基本設計・実施設計を行いますとともに、今回補正予算で御提案いたしております既存施設の解体を終え、平成20年度には本体建設工事、外構工事等を実施し、日奈久温泉開湯600年に合わせて、平成21年度の早い時期のオープンを目指し、作業を進めているところでございます。  その建設の基本方向といたしましては、単に古くなった温泉施設を改築するということだけでなく、八代市の観光拠点づくりというまちづくりの視点でとらえることが重要だと考えております。そのような意味で、このたび、多くの設計事務所から広く提案を求める、公募型プロポーザル方式を採用いたしました。  このプロポーザル方式とは、設計等の業務を建設コンサルタント等に発注しようとする場合に、プロポーザル、すなわち技術提案書の提出を求め、技術的に最適な者を特定する手続のことで、設計におきましては初めての試みでございます。  その手続でございますが、今回は、応募のあった13の設計事務所が提出いたしました過去10年間の設計業務実績書を書類審査の上、まず5社を選定し、日奈久温泉のシンボル・観光拠点、合理的・機能的なゾーニング、運営・維持管理の効率化、さらには建設コストの縮減、工期の短縮、そして設計業務実施体制・方針などについての技術提案書の提出を求めたところでございます。次に、提出していただきました技術提案書の内容審査とあわせて、5社のヒアリング、つまり面接による聞き取り審査により、1社を選定いたしまして、このほど設計業務委託を行ったところでございます。  そこで、議員お尋ねの、新しい施設の利用目的につきましては、現在の施設の状況は、県内外の観光客向けの利用と地元の銭湯という大きく2つの利用形態がございますが、これらの状況を踏まえ、利用目的を構築すべきと考えているところでございます。  その新しい施設の目指す方向性といたしましては、平成18年5月に報告されました日奈久まちづくり羅針盤の中でも提言されておりますとおり、昔の本湯をイメージして建てかえ、各旅館と温泉センターがセットで入浴できるような新たなサービスの提供を行うなど、周りの旅館や商店との連携によりまして、県内外から広く人を呼び込める、日奈久観光の拠点としての整備を目指しているところでございます。  一方、住民、地元住民にとっても、幅広い年齢層の方々が気軽に利用できる、憩い、いやし、健康づくりの拠点、あるいは交流の場としての整備を考えているところでございます。  また、薩摩街道との一体的な町並みに考慮し、日奈久埋立地の土地利用などとの連携を深めることにより、八代市観光の起爆剤となるような施設づくりを基本的な方針としているところでございます。  このような方針に沿って、今後は、設計事務所提案による実施方針や地元の御意見も聞きながら、本年度中の基本設計及び実施設計の完了を予定いたしているところでございます。  以上、お答えとさせていただきます。 ◆福嶋安徳君 どうも、いろんな観点から、この設計事務所の、何といいますか、選定されていると。そういう中に、新しい試みも導入しながらやっていかれるというお気持ちの中で、いろいろ努力されているようでございます。  そういう中で、ここから、私は私なりに──この事業が計画中ということもあります、そういうことで、もう、ああせい、こうせいではありませんけれども、私なりにこの温泉センターへの思いを提案させていただきたいというふうに思います。  平成18年8月5日、“体いきいき、心はればれ、元気やつしろ”ということでうたい文句に、健康都市宣言をなされております。これをきっかけとして私なりに考えてみましたけれども、この提案としてでありますけれども、せっかく、財政上厳しい中に、この温泉センター建設ということでございます。将来に向かって、市民の皆様が安心して利用できる施設として、また、運営上の面からも、特徴のある施設として考えていただけないでしょうかということでございます。  その中身としましては、これまでのような、市民の皆様、また地域の方々、また観光で来られた人にしても、従来のように、ただ温泉に入って雑談するだけの施設としての機能であるならば、そのような施設は、ほかにたくさん八代市管内でもあるわけです。そういう観点で、将来に向けての利用というのは目に見えているような感じがいたします。  ここの温泉センターについては、高齢者にとって、また、若い人たちにとっても、浴槽内で軽い運動をやるとか歩くことによって、美容と健康に、健康増進につながるような、そういった特殊的な目的を持った浴槽を備え、例えばリハビリとか健康教室とか、欲を言えば診療所あたりを併設しながら、ここを利用することにより皆さんが元気になり、その結果、医療費削減にもつながっていくんではないかと考えられます。  そういう中で、体操の後はおしんこをつまみながらゆっくりくつろぎ、また、年1回でありますけれども、地域でマラソン大会がありますし、また、子供のちびっこ相撲大会も開催されているようでございますので、大いにこの皆さん方に利用していただけるような、また働きかけが必要だろうと思います。また、その利用者については、行きも帰りもバスを利用しながら、そのバスの中でビデオを見ながら、自分の体をゆっくり休めながら帰っていただく。行くのもそうでありますけれども、そういったことも考えられると私は思います。  今後、私も老人になっていくわけでありますけれども、自分の体は自分で守るという気持ちを持って、私も今後の体制に臨んでいきたいというふうに考えております。  そういったいろんなプランを持ちながら、皆さんがこの温泉センターを利用することによって、温泉街にも人が集まるし、また、人が集まれば評判も出るわけでございます。また、その評判を聞きつけて、いろんな方々がこの日奈久温泉に駆けつけて、また入浴に来られるんじゃないかなと予想されます。そういうことで、旅館の皆さん、また商店街の皆さん方も、本当に活性化に役立っていくんじゃないかなと考えられます。  温泉センター建設につきましては、こういった観点から、生意気にも提案させていただきましたけれども、どうぞ、できることであれば御一考いただいて、そういう中身の中に取り組んでいただければというふうに思っております。  そういう中で、この活性化支援事業、また温泉センターのこの建設に当たりましても、やはり八代市民の皆さんを中心にいろいろ考えていただいて、この日奈久温泉の活性化につながっていけばいいかなというふうに思っております。  いろんな事情で、市長も公約を果たしていくにも大変だろうと思いますけれども、張る「こう薬」であればですね、本当にすっきりするんでありますけれども、なかなかそういうわけにはいかない事情もあると思いますので、どうぞ今後、そういった一生懸命仕事に邁進して頑張っていただきたいと思います。  これをもちまして、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。            ───────────────────────── ○議長(渡辺俊雄君) 亀田英雄君。                   (亀田英雄君 登壇) ◆亀田英雄君 皆さんおはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  改革クラブの亀田です。  一般質問の許可をいただきましたので、通告に基づき、ただいまより行いたいと思います。  昨日の質問でも議員各位申されまして、また、先ほどの福嶋議員も触れられましたが、ことしの夏の暑さは記録的であり、また、熱中症による死傷者も多数出ました。当初は雨が多く、こんな暑さになるとは思わなかったのですが、しびれるような暑さでありました。そんな暑かったことしの夏もどうにか終わり、朝夕はめっきり涼しくなってまいりました。  そんな中で、東高野球部の甲子園出場は大変うれしいニュースであり、地元八代からの出場は久しぶりであり、県大会の決勝の試合などは本当興奮させてくれまして、八代に元気を与えてくれました。選手の皆さん、関係者の頑張りには、心よりお礼を申し上げたいと思います。  市長初め関係の皆様は甲子園まで応援に出かけられまして、その暑さはまた違ったものだとお聞きいたしました。大変お疲れさまでした。  私の子供も東高の卒業がおりまして、甲子園まで夜を徹しての応援に出かけました。行くときは元気に出かけ、帰ってきたときはぐったりとなって帰ってきたわけですが、今回の母校の栄誉ある全国大会出場にこういう応援ができたということが、疲れ以上に喜びであり余るものがあったのでしょうか、本当、暑かったと申しておりましたが、喜々として話す様子は楽しく、うれしい思い出になったようで、この夏の暑さとともに最高の思い出になったのではないかと思っております。  そんな話とともに8月も去り、9月になりますと、周りでは、敬老会の準備、体育祭の準備が始まりました。次から次へと行事に追われていきますが、今回の一般質問は、私の身の回りでいろいろ相談を受けたり質問を受けたりしたことについての行政の考え方はという視点で、興味を持ったことについて2点伺いたいと思います。  まず、第1点です、八代高専の再編・統合問題についてです。  1日付のマスコミ報道で、高専機構より、熊本電波高専と八代高専統合へとし、全国4県の計8校の高専を4校に統合する再編整備方針が発表されました。少子化が進む中で大学進学率の上昇、産業構造の変化に対応するため、教育内容の高度化を目指し、現キャンパスはそのまま残し、学科やカリキュラム編成、定員などについて、地元の自治体や産業界などの意見も参考にしながら、平成21年10月をめどに新校を設置するとしています。  八代高専は、地元の温かい歓迎、協力の中で昭和49年に創設され、以来34年が過ぎました。この間、産業界にも即戦力として活躍できる人材を多数輩出し、高い評価を得ていると聞き及んでいます。  また、八代市の諸審議会、委員会などにも、校長初め教授たちも積極的に参加しておりますし、地域社会への貢献を目指し、地域連携センターにおいてもさまざまな活動を行っています。  この再編整備計画は、最近の県立高校の再編問題と相まって、卒業生の一人として、どのような概要になるのかわからない中でありますが、少なからずショックを受けたものです。地元自治体の意見も聞きながら概要を固めるとしています。  まず、八代高専の位置づけに対する市としての認識を伺います。  次に、合併効果の認識についてです。  最近、県のほうにおいて、合併効果の検証として住民モニタリング調査を行うという話を伺いました。単純にこれは大切なことだなと感じ、このことについて、いろいろな人たちと話をさせてもらったのですが、十人十色とはまさにこのことでありまして、さまざまな話が出ました。  そこで、八代市としては、また行政としてはどうするのだろうかと思ったものですから、一般質問の題材として取り上げさせてもらいました。  八代市は、合併効果の検証についてどのように考えておられるのか伺います。  そして、現時点において、想定した効果が上がっているのか、どのように評価し検証しておられるのか、今後の市政運営を行うに当たり、大変重要な事項と考えております。合併効果として、市自体としてはどのように自己評価、考え方をしているのか、あわせてお聞かせください。
     壇上の質問はこの程度にとどめ、再質問につきましては発言席より行います。               (企画振興部長小笠原亨君 登壇) ◎企画振興部長(小笠原亨君) 議員御質問の、八代高専の再編・統合問題についての1点目、八代高専の位置づけに対する市の認識についてお答えをいたします。  先月の8月31日に、独立行政法人国立高等専門学校機構が、全国4県の計8校を4校に統合する再編整備方針を発表されました。熊本県におきましては、八代高専と熊本電波高専、それぞれの現校舎をそのまま利用するキャンパス制での再編・統合が検討され、平成22年度入学生からの受け入れをめどに、今後具体的な検討がなされるとお聞きいたしております。  その八代高専は、昭和49年の設置以来、県南地域における重要な高等教育機関として、これまで、幅広い分野で活躍する3900名を超える多数の実践的技術者を輩出してきており、即戦力として産業界からも高く評価されております。また、さまざまな形で地域と連携し、地域に開かれた高等教育機関として多大な功績を残しており、独立行政法人機構に移行した後も、一層地域連携を推進していただいているところであり、本市における産学官連携の重要な役割を担っていただいているものと考えております。  以上、お答えとさせていただきます。 ◆亀田英雄君 ありがとうございます。  県南における重要な高等機関であり、また、地域連携を推進し、本市における産学官連携の重要な役割を担っているとして、市として高い評価をいただいていると実感いたしました。  今般の高校再編問題を見ましても、再編計画というのは縮小というのがつきもののような印象を持っています。高校再編問題は、発表された時点で具体的な内容まで示され、関係者に波紋を呼んだものでしたが、今回の高専の再編問題につきましては、それとは違い、統合するという方針が発表されただけで、具体的な内容までは示されていません。高校再編問題では、新聞の読者の記事、声などを見ましても、統廃合に該当する高校所在地域からの反対意見には反応が鈍く、地域における役割についての論議が欠けているというような指摘があります。  今回の高専の再編整備計画についても、縮小というのは可能性があるわけでありまして、八代市における高専の果たす役割を考えるとき、その機能の低下、縮小というのは、県南における八代市の位置づけ、都市としての核などを総合的に判断するとき、少なからず影響があるものと考えます。  また、坂田市長に変わり、工業団地の建設等により企業を誘致しようという活動が積極的に行われていますが、そのときの進出企業の人材を確保するという点からも、必ずや力を発揮できるものと思っています。  るる申しましたが、これらの状況をかんがみて、市として、今後この問題についてどのように対応されるお考えなのか、伺います。                  (市長坂田孝志君 登壇) ◎市長(坂田孝志君) 今後の対応についてお答えいたします。  八代高専は、本市における産学官連携の重要な役割を担った高等教育機関であり、その機能を維持していただくことが非常に重要であると考えております。(「そのとおりだ」と呼ぶ者あり)特に、本市は、企業誘致を市の重点施策として推進しておりますが、企業を誘致する上でも、八代高専の存在は不可欠なものでございます。  八代高専の再編・統合につきましては、優秀な人材の育成や地域産業との連携など、これまで八代高専が果たされてきたさまざまな機能をさらに充実しながら、八代高専が本部機能としての役割を果たしていただけるよう、強く要望をいたしておるところでございます。  今後、国立高等専門学校機構として具体的な検討を重ねられると思いますが、その検討に際しては、県及び市、さらに地元産業界の意見なども十分お聞きいただき、調整を図られるよう要望していきたいと、このように考えておるところでございます。(「すばらしい答弁だ」「そのとおり」「いいぞ」と呼ぶ者あり) ◆亀田英雄君 ありがとうございます。  八代の市長の八代における八代高専の存在は不可欠であるとの認識、また、人材の育成や地域産業との連携など、高専がこれまで果たしてきたさまざまな機能を充実させ、その役割が果たせるように再編・整備を強く要望していくという強い気持ちをお聞かせいただきまして、まことに心強く感じいたしました。高専機構にその気持ちを強くお伝えいただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。  八代高専には、30年前、当時、当時の清田校長により植えられたカイノキというのがあります。中国原産の落葉高木で、出生は明らかにできないとされながらも、曲阜の孔子の墓所に植えられているカイノキのひ孫の木であると記されています。カイノキは曲阜の銘木であり、中国では学問の聖木だとあがめられ、科挙の合格祈願木として珍重されたものと伝えられたものだそうです。入手にかなり困難されたと言われています。  初期の成長が遅く、花が咲き実をつけるまで30年を要すると言われていまして、それがちょうど30周年の節目の年に、清田元校長の思いが天に届いたのでしょうか、花が咲き、見事に実を結んでくれました。清田校長は、30年もすれば、カイノキが本校で育ち、卒業生たちも産業界で活躍し、楽しみなことですが、どうも私の目では確かめれそうにないですねと、在職最後の年の高専だよりに寄稿されていますが、そのカイノキが結実したと前後して統合・再編整備方針が持ち上がりましたことは、さらなる発展を願った当時の校長の気持ちに思いを重ねてみますと、卒業生として何とも残念で、じくじたる思いがありまして、その思いは私一人ではないと思います。  また、カイノキは、30年を超えたころから、また実をつけたころから急激に樹勢を強め、成長する木だと言われています。八代高専も、カイノキ同様、これからの成長が期待され、八代の地に根を張り、枝を広げ、確たる地位を築いてくれるものと信じています。県南における八代市の、八代市の位置づけを考えるとき、高専の存在は価値のあるものであり意義のあるものだと、意義のあるものだと信じています。産業界とも連携をいただき、高専の機能の低下などがなきように、ぜひ要望していただくことを重ねてお願いいたしまして、この項を終わります。  次、お願いいたします。               (企画振興部長小笠原亨君 登壇) ◎企画振興部長(小笠原亨君) 議員お尋ねの2項目め、合併効果の検証についてお答えをいたします。  まず、県が現在行っております合併効果の検証のための調査についてでございますが、県では、今後県内の合併機運の醸成を図ることなどを目的といたしまして、合併効果の検証を実施されております。  その調査方法といたしましては、合併市町村へのアンケート並びにヒアリング、及び住民モニタリング調査をあわせて行い、報告書を作成し、公表する予定と聞いております。  その住民モニタリング調査の内容は、合併後の広域的な取り組みや住民サービス、行財政基盤の強化、合併による課題・対応策などについてあらかじめ設問を用意し、対象者から回答を聞き取るというものでございます。  そこで、市としての効果の認識ということについて、一概に全体を評価するのは困難ですが、具体的な例を幾つかお示しをいたしますと、1点目に、三役等特別職の削減による人件費の削減、2点目、定員削減計画に基づく一般職員の削減による人件費の削減、3点目、産業振興部を、農林水産部・商工観光部への改編、また企業誘致課の新設など、組織の新設・専門化による産業振興行政の充実、4点目、保健師の集約による新たな保健事業の展開など、保健福祉施策の充実、5点目、体育館や文化ホールなど、利用可能な施設がふえたことによる市民の利便性の向上、6点目、利用可能な図書館が3館となり、移動図書館の巡回の実施など、教育文化施設・施策の充実、7点目、合併前からの祭りやイベントなどの際、相互交流の拡大や活性化が図れるなど、観光振興施策の充実、8点目、植柳小学校体育館改築等に充てられる合併特例債や市町村合併推進体制整備費国庫補助金7億5000万円、さらに熊本県市町村合併特別交付金9億円の、国・県の財政支援、これらのさまざまな合併の効果があらわれているものと認識をいたしているところでございます。  以上、お答えとさせていただきます。 ◆亀田英雄君 特別職の削減効果、また人件費などについては、合併すれば当然そうなってしかるべきものでありまして、合併前より、正確に予想できたものであります。また、そのほかの部分についても、利便性が上がるなどとメリットがある部分として想定され、当然そうなっていくだろうと予想された部分であります。  そのほかに、デメリットとして予想された部分もあったろうかと思います。この部分を最小限に抑えることも、住民サービスにつながっていくものと考えますが、この点についてはいかがお考えでしょうか。 ◎企画振興部長(小笠原亨君) 自席よりお答えいたします。  合併前に期待していた効果があらわれていないものやデメリットの解決ということにつきましては、各施策の担当部署において行う事業評価や事業の再構築を通じて再点検を行い、また、地域審議会等の意見も参考にしながら、合併効果があらわれるよう引き続き努力をしてまいりたいと、このように考えているところでございます。  お答えとさせていただきます。 ◆亀田英雄君 これまで、行政が自己評価とするという手法は余りとられてこなかったものと推察いたします。これまでの行政の慣例といいますか、足りないという認識ができない。そのように感じても、なかなか公の席では言いにくい部分はありますと推察いたします。ですが、合併というのは大きな節目でありまして、それだけに住民にも大きな期待もあったろうかと思います。いろいろな目標、期待を持って行ったものであるはずですから、当然、効果などにずれが生じていれば、その目標に近づく努力をしなくてはいけないものと思います。  これまで、個々の市町村で決定を持っていた、決定権を持っていた自治体が1つに合併し、これまでとは違う基準が適用されることにもなっており、また、国の制度改革と同時に行われた部分もあり、住民感情と行政の認識とは必ずしも一致していることばかりではないかと思います。住民感情と乖離した行政であってはいけないし、格差社会を助長するようなことがあっては絶対いけないと思います。もっと身近で、住民ニーズに即応できる行政サービスを行っていただきたいと思います。そのためには、客観的に判断し、何をどうすればいいのか、行政自身が考え行動することも必要ではないかと思います。  合併して2年がたち、当初見えなかったものが見えてくるという時期ではないかと思いますし、また、予想以上の効果が上がったということもあろうかと思います。情報は行政が一番多いはずですし、その中で検証し、フィードバックさせていくという作業は、とても大切なものであると思います。今回の質問で、すぐそのようなことができるとは思いませんが、ぜひ参考までに御検討いただければと考えます。  そこで、直接、直接目に見えるものとして、また、対応していかなければならないものとして、財政計画、事業計画があるかと思います。合併協議で新市建設計画が決定され、それに基づき運営されるものと思われますが、2年が経過し、どのような相違点が検証されているのか、そして、今後それがどのような影響を及ぼしていくのか、今後計画されるであろう実施計画にも影響があるものと思われます。今後の財政見通し及び事業計画についてどのように考えておられるのか、伺います。                (総務部長江崎眞通君 登壇) ◎総務部長(江崎眞通君) 議員御質問の、今後の財政計画、事業計画の見通しについてお答えをいたします。  合併時の新市建設計画は、平成17年の1月に、平成15年度までの6市町村の決算状況をもとに、合併協議で確認された事項に伴う財政需要を追加したり、あるいは、経常経費の抑制や、将来へ多額の財政負担を残さない範囲での市債を発行するといったことを前提に策定をいたしておりました。  その後、国におきまして三位一体改革が本格的に動きましたことから、地方交付税や国庫補助負担金が削減され、地方財政は大きく影響を受けることになりましたが、合併時には、三位一体改革が始まったばかりで全体の概要が不透明であったために、新市建設計画には一部しか反映されておりませんでした。  そこで、新市建設計画と18年度決算の違いを見てみますと、歳入につきましては、先ほど申し上げました三位一体改革の影響により、所得譲与税は増加になっているものの、それ以上に地方交付税や国庫支出金は減少いたしており、その影響額は、計画より約8億円の減少となっております。  また、歳出におきましては、市長等特別職給与の7%削減や団体運営補助金の5%削減、物件費の削減など、歳出削減に努めることで一般財源を捻出し、どうにか計画に沿った決算になったところでございます。  このようなことから、今後の財政見通しでございますが、今後も一般財源の伸びは厳しいことが想定されますことから、計画に比べますと厳しい財政状況になると考えております。  したがいまして、今後の事業計画につきましては、現在、合併時に作成されました新市建設計画を基本とした八代市総合計画の基本計画を策定しておりますので、その中で、住民サービスに直結するための施策や本市の活性化につながる施策など必要なものには積極的に取り組み、限られた財源を有効に活用できるよう進めていきたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆亀田英雄君 歳入については、一般財源が減少し、厳しい財政運営であるとの認識であります。合併協議では、交付税は10年間同額を予想しておりましたし、そのことについても、そんなことはあり得ない、いや、それが合併効果なんだと議論したのを思い出します。三位一体の改革が不透明であったためとの説明ですが、結果として、予想等は変わってきました。固定資産などについても、固定資産税についても、課税率が上がってくるのでしょうが、評価額の見直しいかんでは、予想できない部分もあるかもしれません。今後、行政内部での厳しい精査をお願いいたします。  一部マスコミでも、合併後の八代市として簡単な検証を紹介しておりますが、この2年間での市長の実績、政治手腕、行動力を高く評価しながらも、基金の取り崩しを指摘し、三セクの心配もしています。  そのような中ではありますが、住民サービスに直結する施策や本市の活性化につながる施策など、必要な事業には積極的に取り組んでいきたいということですので、ぜひ、しっかりとした検証を行い、堅実な行政運営をお願いいたします。  先ほど高専の話をいたしましたが、私は3回生でありまして、開設──創設当時の学生として、いろいろな経験、思いをさせていただきました。いろいろなものが初めてであり、手探りでありました。そして、何より、前例がないというのが大変でありました。今思えばこっけいなことも多々ありますが、その当時は、それなりに伝統をつくらねばと、真剣な思いと妙な責任感があったと思っております。そのような創成期の思い、また、初代校長の話も紹介いたしましたが、確たる指導者の意思、信念というものは、未来永劫受け継がれていくものであると確信しております。  今後も、新生八代の責任ある行政として御健闘いただくことをお願いいたしまして、私の一般質問を終わります。(拍手する者あり)どうもお世話になりました。            ───────────────────────── ○議長(渡辺俊雄君) 以上で午前中の議事を終わり、午後1時まで休憩いたします。                 (午前11時17分 休憩)                  (午後1時01分 開議) ○議長(渡辺俊雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。            ───────────────────────── △日程第1〜16(続き) ○議長(渡辺俊雄君) 日程第1から日程第16までの議事を継続いたします。  大倉裕一君。                   (大倉裕一君 登壇) ◆大倉裕一君 皆さんこんにちは。(「こんにちは」と呼ぶ者あり)  市民クラブの大倉裕一です。(「頑張れ」と呼ぶ者あり)  今回は、4項目通告しております。2項目めの2人副市長制についてを4項目めに繰り下げ、順次項目を繰り上げて質問を行います。  まず、寄附に伴う市の考え方についてお尋ねします。  1点目、仮称・松中信彦スポーツ記念館について。  平成19年3月20日、松中信彦スポーツ記念館──仮称──の設置に関する覚書が、福岡ソフトバンクホークス、松中信彦選手と八代市長との間で交わされています。  そこで、企画振興部長にお尋ねをいたします。この寄附は負担つき寄附に該当しないのでしょうか、その考えをお尋ねいたします。  また、覚書には、寄附された記念館を市の公の施設とすると示してありますが、地方自治法244条2項との関係の中で、今後のスケジュールがどのようになっていくのか、お尋ねします。  また、八代市が記念館の管理、運営を行い、その経費は八代市が負担することとしております。管理、運営についてどのようにお考えで、その経費負担のシミュレーションがどのようになされ、その経費がどの程度と考えられ、その財源は何を見込んでおられるのか、お尋ねいたします。  2点目、植柳小学校体育館火災寄附金について。  ことし2月24日の火災で焼失した植柳小学校体育館の一日も早い再建を願い、心のこもった寄附金や物品が市に贈られております。  教育次長にお尋ねをいたします。これまで寄附金は幾ら寄せられ、今後の使途の考え方と、今後のスケジュールもあわせてお尋ねいたします。  3点目、平成19年度八代市一般会計補正予算・第4号における寄附金の支出の経緯とその考え方について。  ことし4月に寄附金2000万円の採納があり、その歳出として、地域福祉基金積立金、音声ソフトつきパソコン整備補助金、八代養護学校スクールバス購入費、代陽公民館図書など購入が計上されています。  健康福祉部長にお尋ねいたします。寄附金に対する使途決定について、決定に至るまでの経緯と考え方をお尋ねします。  次に、元気が出る産業活性化支援事業についてお尋ねします。  この項目につきましては、午前中、福嶋議員からもお尋ねがあっております。重複する点があるかもしれませんが、御理解をお願いしたいと思います。  この事業は、本市の厳しい経済状況を打破するためにというふれ込みで始まり、新規事業、販路拡大、新技術開発に対し、申請事業費の2分の1の、上限200万円とする200万円を補助するものであります。議会で予算承認はしておりますが、事業の検証は不可欠だと考えております。  さて、この事業が2年目を迎えております。行政が補助金を出すためには、地方自治法で公益性が求められており、この公益性について、産業の活性化という本市の政策目的と合致しており、雇用の拡大など住民福祉の増進に寄与する事業と考えられると、当初、市長からも述べていただいております。  市長は、公益性の観点から、現状をどのように評価されておられるのか、お尋ねいたします。  3点目、県立高等学校再編整備等基本計画に対する考え方についてお尋ねします。  県立高等学校再編整備等基本計画の案が、本年8月20日、熊本県教育委員会で承認されています。案の内容は大きく3点で、1点目は、平成21年度入学者選抜から見直し予定である通学区域を現行の8学区から3学区への拡大、2点目は、入学者選抜学区外取扱枠を現行の6.5%から20%への拡大、そして、3点目は、平成19年度から9年間で実施予定の高校の統合・廃止による再編整備であります。  この3点目の高校の再編整備につきまして、八代地域では、前期の平成19年度から平成21年度までに、八代高校に併設型中高一貫教育の導入、また、校地を八代工業高校とした八代工業高校定時制と八代東高校定時制との再編・統合、さらに、中期以降である平成22年度から27年度までに、校地を八代南高校とした氷川高校との再編・統合が計画案とされております。  八代市のまちづくりの視点に立っても、今後の次世代を担う子供たちの教育環境にとっても、まさに大きな影響を与える計画案ではなかろうかと考えております。  昨年9月に、県立高等学校再編整備等基本計画素案の段階ではありましたが、この件に関しまして基本計画素案に対する質問をし、教育委員会として、今回の計画素案が真に教育の充実となるのか議題に取り上げていただき議論を尽くしていただきたい、そして結論づけをしていただきたいというふうに要望をしております。  そこで、2点について教育長にお尋ねをいたします。  まず、中高一貫教育について。  八代市教育委員会として話し合う機会を持ち、その教育効果についてどのような効果があるととらえておられるのか、お尋ねをします。  次に、八代工業高校定時制と八代東高校定時制との再編・統合について。  現在、八代市には、八代工業高校定時制と八代東高校定時制の2校がありますが、定時制の趣旨と、現在定時制でどのような状況の生徒が学んでいると把握しておられるのか、お尋ねをいたします。  また、この2校の定時制の統合・廃止をする案について、市教育委員会としてどのようにお考えか、お尋ねいたします。  次に、2人副市長制についてお尋ねします。  片岡副市長が7月末日をもって辞任され、現在、副市長1人での執行体制となっております。市政をつかさどる市長として、現在の副市長1人体制をどのように総括しておられるのか、お尋ねをいたします。  以上で壇上からの質問を終わり、再質問は発言席から行います。                (企画振興部長小笠原亨君 登壇) ◎企画振興部長(小笠原亨君) 議員御質問の1項目め、仮称・松中信彦スポーツ記念館についてお答えいたします。
     当記念館につきましては、地域の振興に少しでもお役に立てればとの思いで、松中信彦選手が施設の建設を行い、施設を市に寄附することで、本年3月20日に覚書を交わしており、松中選手の郷土に対する熱い思いに改めて感謝をいたしているところでございます。  議員御質問の負担つき寄附につきましては、地方自治法第96条の実例によりますと、単に寄附を受けた結果、それらの維持管理が相当必要があり、これらの負担がその地方公共団体にかかることが予想されるような場合であっても、負担つき寄附とは解されないとございます。今回の覚書の内容は、したがって、負担つき寄附に当たらないと、このように考えております。  また、この覚書の中には、寄附をいただいた後は市の公の施設と位置づけられますことから、当然、管理、運営は市で行うことといたしたところでございます。  維持管理費につきましては、現在進行中の基本設計により規模や内容が明確になり次第、維持管理費の算出を行いたいと、このように考えているところでございます。  その管理、運営の基本指針としては、ランニングコストの抑制とともに、多くの人々が訪れ、八代の観光拠点施設となるような施設建設のあり方を、双方で検討を加えているところでございます。  また、議会議決につきましては、寄附の申し出をいただいた後は市の公の施設としての設置条例を議会にお諮りすることとなりますが、現段階では寄附の時期がまだはっきりいたしておりませんので、寄附の申し出があった段階で議会にお諮りをしたいと、このように考えているところでございます。  以上、お答えとさせていただきます。 ◆大倉裕一君 寄附採納がまだ終わっておりませんので、不明確な部分というのはありますけれども、寄附にですね、今後、寄附採納の時点で条件がつく可能性というのも否めないのかなというふうに私は思っております。この地方自治法の96条、ここの件に関してですね、もし寄附の際に条件がついた場合は、議会の採決が、議決が必要ということになるわけですけれども、この部分について、先方のソフトバンクホークス、松中選手のほうと事務的に協議が深められていることがありましたら、ここでお尋ねをしたいと思います。 ◎企画振興部長(小笠原亨君) 自席よりお答えをさせていただきます。  覚書の締結に当たりましては、松中信彦選手側とも、内容について十分協議をいたしたところでございます。したがいまして、寄附採納を受けるに当たりましても負担つき寄附に該当することはないと、このように考えているところでございます。  以上、お答えとさせていただきます。(「よし」と呼ぶ者あり) ◆大倉裕一君 負担つきにはならないと、そのような確認がなされていることはわかりました。  また、今後条例が制定されていくということになると思いますけれども、議会の議決というものが必要になってくるわけです。そういう意味では非常に、我々のところ、議会に対しての情報というのも、きめ細やかな情報という形では伝わってきてないのかなというふうに考えております。できるだけ情報提供をしていただきながらですね、この件については進めていただきたいというふうに思っております。  また、現在、公の施設という部分に関して申し上げさせていただければ、この管理、運営費の効率化ですね、硬直した財政を改善するために、管理、運営費の効率化が行われております。具体的には指定管理者制度という形で、指定管理者制度を導入する流れでいっているわけですけれども、この記念館は、公設民営ではなくて民設公営という形になっております。これまで例の少ないこととは思うわけですけれども、財政破綻した自治体の例を見ましても、非常にこの施設の運営、管理費というものが取りざたされまして、こういったものが課題になっているように、私としては受けとめております。  このような状況からも、この寄附予定の記念館は入館料を設定していただき、自主運営の中で、一般財源からの持ち出しがないような検討を十分していただくことを強く意見として述べさせていただきます。  次を、お願いします。                 (教育次長吉田浩一君 登壇) ◎教育次長(吉田浩一君) 議員御質問の1項目め、寄附に伴う市の考え方についての2点目、植柳小学校体育館火災寄附金の取り扱いについてお答えをいたします。  2月の火災発生以来、多くの皆様から温かい励ましをいただき、大変ありがたく思っております。現在、地域の方々、市民の方々などからの寄附金は、39件、470万円近くに上り、物品も5件、およそ200万円に相当するものをちょうだいしているところでございます。改めて皆様に感謝を申し上げたいと存じます。  今後は、来年3月の体育館の竣工に合わせまして必要な備品類を購入するため、12月議会に補正予算を提案する予定といたしております。植柳小学校体育館の場合、通常の改築と違いまして、火災の際に備品類がすべて焼失いたしましたため、改めて新規に購入する必要がございますので、寄附金はその購入費用に充てさせていただきたいと考えております。まずは、学校の行事や体育の授業で使用するものをそろえる必要がありますが、そのほかにも、学校教育活動の一環として行われます部活動に必要なもの、さらには、地域開放いたしますので、社会体育に必要なものなどにつきまして整備をいたしたいと考えております。  相当の金額に上ると見込まれますが、御寄附という形でたくさんの皆様方から後押しを受けておりますので、寄附をいただいた皆様のお気持ちにも十分配慮しながら、また学校とも十分協議をしながら、植柳小学校の教育環境を整えたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆大倉裕一君 一般会計に収入として計上され、今後、備品等の購入に充てていくという答弁であったと受けとめております。体育館の規模は既に決定をされて、工事のほうに着手をしております。その規模に対する備品等の購入に対する財政サイドからの裏づけもなされた上での決定であったと私は受けとめております。  また、設置者である市に弁済の義務があるのではないかというふうにも考えております。この視点に立つならば、焼失した備品についても、備品購入に寄附金を充てるのではなく、公費で対応するのが本来の措置ではないかと考えます。寄附金の使途については再度十分協議をしていただいて──再度協議をしていただきたいというふうに思います。心のこもった寄附金でもあります、寄附をされた方の意思が尊重されるよう要望いたしまして、この項を終わります。  次、お願いします。            (健康福祉部長福祉事務所長松永純一君 登壇) ◎健康福祉部長福祉事務所長(松永純一君) 議員お尋ねの3点目、平成19年度八代市一般会計補正予算・第4号における寄附金の支出の経緯と考え方についてお答えいたします。  本年4月、夫婦2人暮らしの高齢の方で、市の福祉の発展のため役立ててほしいという意図から、2000万円という多額の寄附の申し出がございました。ただ、お二人ともかなりの高齢で、特に御主人は障害を持っておられ、市庁舎に出向くことが困難であり、御本人から、坂田市長に直接お会いして生の声を聞き、寄附をお渡ししたいという意思を尊重し、市長みずから御家庭を訪問し、寄附金を受け取るとともに感謝状をお渡ししたところでございます。  早速、福祉の発展のためにという観点に立ち、ハード・ソフト両面から多くのものをリストアップし、そして、関係部局と協議しながら絞り込みをかけ、一方では全額を基金に積み立てるかなど、幾度となく慎重に協議してきたところでございます。さらに、教育委員会にも幅を広げ、御本人が障害をお持ちであること、そして居住地などを考慮して、今回の提案になったものでございます。  まず、視覚障害者の社会参加促進のために、音声ソフトがついたパソコンの整備、次に、八代市立養護学校におきましては、入学してくる児童生徒がふえている中でのリフトつき送迎バスの購入、また、来年度から供用開始となります代陽公民館の図書室においては、視覚障害者にも利便性を図る図書室にするというところで、大活字本や朗読CD、その他文学全集などの財源として、予算を提案いたしております。残りにつきましては、一たん地域福祉基金へ積み立て、必要に応じて取り崩していく方向で考えております。  なお、これらはいずれも寄附者本人の了解を得ているところでございます。そして、寄附者の御夫婦に対しましては、先月1日の市制施行記念日に市長から有功者の表彰が行われましたことを御報告させていただきます。  以上、お答えといたします。 ◆大倉裕一君 寄附者に対し感謝状を贈っていただいたということは、寄附者の御夫婦も大変喜ばれたことだと思います。  さて、4月に寄附採納があり、9月の定例会に提案ということで、この間5カ月間経過をしているわけです。市民の方からの善意でもありますので、使途に当たっては慎重を期していただいた様子がうかがえたところです。  一方では、この支出に対して、非常に結論が出なかったという部分もあったように伺っております。そういう意味合いでは、今後のことも考え、寄附金の使途に対する考え方というものをまとめておく必要を私感じているわけですけれども、この点についてはいかがお考えでしょうか。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(松永純一君) お答えいたします。  多額の寄附があった場合の使途につきましては、御承知のように、寄附は福祉の分野だけでなく、教育、文化、スポーツ、環境などの各分野にわたる場合がございます。決定するに当たって、あくまで寄附者本人の意向が反映されることが優先されるべきであり、一律に基準のようなものを設けて運用させることは非常に難しいと思っております。  以上、お答えとさせていただきます。(「そのとおり」と呼ぶ者あり) ◆大倉裕一君 非常に難しいということでありましたけれども、今回の支出に対しましても、きちんと考え方を後世にやっぱり残していくことも必要かなというふうに考えております。  次、お願いします。                  (市長坂田孝志君 登壇) ◎市長(坂田孝志君) 事業の公益性から見た産業の活性化、市民福祉の増進に関する事業効果についてお答えいたします。  本事業の事業効果につきましては、福嶋議員の質問でもお答えしてありますが、農林水産関係では、色彩選別機の導入による畳表の品質向上や価格の安定、露地野菜などの新たな作物への取り組みによる安定的な生産・販売、また、しょうちゅうなどの新商品開発が行われており、新しい産業が期待されるところであります。商工観光関係では、新規顧客の獲得や売り上げ増につながったという声があり、産業の活性化という市の政策目的と合致しているものであります。  さらに、市民福祉の増進に関する事業効果としては、機械の導入により体への負担が軽減され、医療費が抑えられたといった声や、地産地消が展開されたほか、農業後継者の確保により担い手の育成につながっている事例がございます。また、新たに従業員の雇用を行ったところもあり、このことは、雇用の拡大などの事業効果があったと考えております。 ◆大倉裕一君 ただいま御説明をいただきましたが、18年度に1億1000万、今年度も約1億の予算が計上をされています。約2億円の、この事業で市民の貴重な税金を使っているわけです。仮に2億円と、支出を2億円といたしますと、市民は、この約2億円に対し、少なくとも2億円以上のリターン、すなわち市への収入、こういったものがあると考えています。この事業の評価を今後していく、検証していく必要性があるわけですけども、この検証について、何をもって評価されるのか、その評価の基準をどう考えておられるのか。  また、この2億円に対するバランスシートもつくっていただき、公表していただきたいと思いますが、どのようにお考えでしょうか。                  (市長坂田孝志君 登壇) ◎市長(坂田孝志君) 今後の評価に関しましては、当初の目標に対する達成状況や今後の取り組みなどについて、初年度分につきましては来年の夏ごろまでに実績報告書を提出してもらうことにいたしており、実績報告書の内容を検証し、それぞれの分野の目標年次に応じて評価してまいりたいと、このように考えております。  先ほど、それにつけ加えられたバランスシート云々とございましたが、それは私は質問通告では伺っておりませんので、この場でお答えは差し控えさせていただきたいと思います。(「そのとおり」と呼ぶ者あり) ◆大倉裕一君 では、実績をまとめられたときに、ぜひこのバランスシート、こういったものも提出をお願いしたいと思います。  それから、実績報告書に基づき検証をするということ、評価をするということでしたけれども、2億円支出に対しての総枠的な総括もあわせてお願いをしておきたいと思います。  市民には、知る権利もあります。情報公開条例の目的にも、市政運営の公開性の向上、そして市政の諸活動を市民に説明する市の責任が全うされるようにするとありますし、市政のチェックを行う上からも、補助対象者の氏名公開をする必要を感じております。貴重な税金が財源であるわけですので、補助対象者の氏名公表をする考えがないのか、考えをお尋ねいたします。                  (市長坂田孝志君 登壇) ◎市長(坂田孝志君) 情報公開につきましては、法人その他の団体に関する情報または事業を営む個人に関する情報で、公開することにより競争上の地位その他正当な利益を害するおそれがあるものについては、非公開情報とされております。  したがいまして、これまでもお答えしてきたとおりでございますが、個人または法人の正当な利益を害するおそれがあるものを除き、今後とも公開できる情報は公開してまいりたいと考えております。  なお、情報公開という観点もございますが、一方では個人の情報保護ということもあるわけでございまして、行政としましては、そのバランスをとりながら執行をいたしておるところでございます。(「そのとおり」と呼ぶ者、拍手する者あり) ◆大倉裕一君 具体的にその個人の権利利益を害すると、この場では説明は求めませんが、また後日、その部分について具体的にお尋ねをしたいというふうに思います。  ただいまの答弁を聞いておりますと、公金を注入したけど、公金を注入したけども、この件については情報公開の対象とはならないということで理解をしてよろしいのでしょうか、確認をさせてください。(「3回目ぞ」等呼ぶ者あり) ○議長(渡辺俊雄君) 3回目の質問でございましたので、これ以上は今後の、またの機会にぜひお願いしたいということでよろしいですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ◆大倉裕一君 わかりました。  では、この件につきましては、私も今後、市民運動をともにする中で、市当局側、執行部側がおっしゃるのが正しいのか、もしくは私が正しいのか、こういったところを検証していきたいというふうに考えています。(「すばらしい」と呼ぶ者あり)  次、お願いします。                 (教育長増田國夫君 登壇) ◎教育長(増田國夫君) 議員御質問の、県立高等学校再編整備等実施計画についてお答えをいたします。  まず、1点目の、中高一貫教育についてでありますが、平成21年度に八代高校へ導入予定とされております中高一貫教育の教育的効果について教育委員会で協議がなされたのかとのお尋ねでありますが、昨年9月の定例教育委員会におきまして、議題として取り上げていませんが、報告事項として報告されております。そして、それを受けまして、教育委員の学習会を実施しております。このことにつきましては、今後も研究を続けていく必要があると考えております。  次に、中高一貫教育の教育的効果をどうとらえているかというお尋ねにつきましてお答えをいたします。  文部科学省が示しておりますように、6年間を通して学んでいく中で、ゆとりある学校生活、継続性のある教育指導、伸ばせる個性・才能の理解、異学年の交流による社会性や豊かな人間性の育成という意義や利点があるととらえております。  一方、県立高等学校再編整備等基本計画に関する八代会場での地域説明会におきまして、参加者から、受験戦争を生むと思われるという心配の声があったことも認識をいたしております。  次に、2点目の、八代東高校と八代工業高校の定時制の統合についてお答えをいたします。  まず、定時制高校の趣旨をどうとらえているかというお尋ねでございますが、創設の趣旨に示されておりますように、中学校を卒業して勤務に従事するなど、さまざまな理由で全日制の高校に進めない青少年に対して、高校教育を受ける権利を与える教育の場であるととらえております。  次に、現在、定時制にはどういう生徒が学んでいるかというお尋ねでありますが、定時制には、近年、従来からの勤労青少年に加えまして、全日制課程から転・編入学する方や、過去に高校教育を受けることができなかった方など、多様な入学動機や学習歴を持つ方がふえている傾向にございます。  そのような中、八代東高校並びに八代工業高校の定時制に学ぶ生徒は、本年度の9月6日現在、両校合わせまして98人の在籍者がございまして、生徒の状況としましては、中学校卒業後そのまま入学した生徒、他校全日制から転入した生徒、同じ学校の全日制から編入した生徒、社会人の方がおられます。  次に、教育委員会として定時制高校の統合についてどう考えているかお尋ねでございますが、教育委員会の職務権限につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律において定められておりまして、これに基づき、議員お尋ねの賛否につきましてお答えする立場にはないと考えております。しかしながら、無関心でいるということではございませんで、教育委員会といたしましては、生徒、保護者の皆様の不安をなくすよう、中学校における進路指導の充実や情報提供をさらに進めていきたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆大倉裕一君 中高一貫教育について、文部科学省は、受験準備に偏した教育を行う、いわゆる受験エリート校になったり、受験競争の低年齢化が生じるようなことは、教育改革に逆行するもので、あってはならないことというふうにしています。  また一方で、県教育委員会は、進学のための一貫教育とはっきり述べているように、文部科学省の導入趣旨とは逆行したものとなっています。全国の先行自治体や市民の認識は、大学進学のための中高一貫校と理解されている方が大半であります。  学力テストが実施されるようになり、学力テストでさえも不正が発生する教育環境になりつつあります。受験教育をするような小学校教育になるべきではないというふうに考えております。  また、子供の意思を尊重せずに親のエゴで入学をさせたり、中高一貫教育の教育になじまず前期で地元中学に転校したり、心配される面も幾つかあるようです。  また、八代東高校定時制と八代工業定時制との統合、東高の定時制を廃止する案が示されております。定時制高校で学ぶ生徒たちの多くは、答弁にもありましたように、小中学校での不登校や、全日制の高校に進学したけども、なじまず中退をした人、また障害を持つ生徒などが、さまざまな事情や課題を抱えながら、定時制高校で自分を取り戻し、自分の居場所を見つけ、将来の夢と希望を持つために、その学びやとして効果を発揮しているというふうに私は評価をしております──評価をしており、存続すべきだというふうに考えています。  高校の統廃合について、氷川高校と八代南高校を統合し、氷川高校を廃止する案についても、この八代地域をまちづくりの視点で考えるときにも、この鏡地域、そしてこの八代地域の活力を奪ってしまうことになるとも考えます。若者が定住した地域は発展していますし、氷川高校の存続は、鏡地域、そしてこの八代地域全体の発展の礎にもなると私は考えております。禍根を残さないためにも、正確な情報を伝え、意識を高めて、共通認識に立って議論をさらに高める必要を感じています。  この再編整備の案は県教育委員会が打ち出された計画であって、職務権限に抵触するから答弁は差し控えたいということでございましたが、八代市の生徒・児童の進路を指導するという点においては、本市の教育委員会にも深い関係があるものと考えています。教育委員の方々の考えも、まだまだそれぞれだと考えます。委員会としても認識を共有化していただいて、ベクトルを一つにしていただくことが、生徒・児童、その保護者の不安の解消にもつながっていくものと考えます。  今回は、中高一貫教育と定時制の統廃合に絞ってお尋ねをしてきましたが、今回の県立高等学校再編整備等基本計画案で、子供たち、そして定時制のそれぞれの教育環境が大きく変わろうとしているわけです。この案が真に教育の充実となるのか、教育者の視点で、そして子供たち、子供たちの保護者、そして公平な教育などのあらゆる視点から県立高等学校再編整備等基本計画案を協議していただき、市教育委員会としての見解をまとめていただくことと、あわせて、地域の声も県教育委員会に伝えていただきたいというふうに考えますが、いかがお考えでしょうか。 ◎教育長(増田國夫君) ただいまの件についてお答えをいたします。  議員が申されますとおり、中高一貫教育や定時制についての教育的効果について、市教育委員会でさらに協議を深めていきたいと思っております。  また、保護者の声、議会の声につきましても、八代教育事務所を通しまして県教育委員会に伝えてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◆大倉裕一君 市民の──県民の声を聞くということで、パブリックコメントが実施されています。このパブリックコメントも9月19日までというふうにお聞きしていますし、この秋には計画案を計画のレベルに昇格させたいという思いもあるようですので、市教育委員会の対応のほう、よろしくお願いしておきます。  この県立高等学校再編整備等基本計画案の中の、高校存続に取り組む自治体の市町村長や同窓会の方々で構成する市町村連絡協議会が立ち上げられ、活動をしておられます。  そこで、市長にお尋ねしますが、昨年9月の議会の提案理由での説明の中で、高校の存続に向けて取り組んでいくというお言葉もいただいております。一般質問の答弁でも同じ内容の答弁をいただいておりまして、存続活動に取り組んでおられる方々、そして市民にとって非常に勇気づけられたものだというふうに私は思っております。この県立高等学校再編整備等基本計画案で、影響といいますか、対象となる市町村や同窓会の皆さんで、存続や見直しを求め、市町村連絡協議会というものが立ち上げてあります。この協議会の中に八代市は加盟をなさっておられないようですけれども、この加盟に対する考え方をお尋ねします。 ○議長(渡辺俊雄君) 市長坂田孝志君。(大倉裕一君「済いません、議長」と呼ぶ) ○議長(渡辺俊雄君) 大倉裕一君。 ◆大倉裕一君 失礼しました、加盟されていない理由ですね、その理由についての考え方をお尋ねします。                  (市長坂田孝志君 登壇) ◎市長(坂田孝志君) 加入していない考え方ですか。(大倉裕一君「なぜ加入をされてないのかという」と呼ぶ)加入してない理由ですな。  なぜ加入してないかといいますと、これは、同窓会の会長であります、本議会にも議席を有しておられます竹田議員も一番詳しいんじゃなかろうかと思いますが、加入しないんではなくて、加入の誘いがあってないということでございます。  これについては、以前に、竹田議員のほうから、同窓会会長としてそのような話がございました、いついつあるということで。私は、その趣旨に賛同いたしますと、しかし、急な話であって出席はできないということでございました。竹田議員も出席されなかったんですかね。それで後日、私に対して、加入の公文書なり正式な案内状が届くと思っておりましたが、それはいまだ現在まいっておりません。会長をされておられる佐藤阿蘇市長とも会う機会がございましたので、そのことをお話しいたしたのでございますが、そのことについての返答もあっておりません。当時の上天草市の何川市長にもあってございません。私、お聞きしたんです、市長のほうにもございましたかと。あっておりませんがゆえに、上天草市も加入しておられないと思っておるわけでございますので。  お誘いがないわけでありますのでですね、私は趣旨に賛同しますということを申し伝えたわけでございまして、先方がどのようにおとりいただいておるのかわかりませんが、まあ、あのような方向でですね、再編問題についてのいろんな県教育委員会に対して反対の活動を続けておられるわけでありまして、私は私としてですね、市民の皆様方あるいは同窓会関係される方々の意見を反映する中で、氷川高校の存続に向けてですね、県教育委員会、教育長、あるいは地元選出県議会議員、すべてではございませんが、意を同じにする方にお話を申し上げてですね、存続に向けてのことを続けております。  あるいは、今執行部のほうで在籍されておられますが、福嶋前町長さんも当時の町長さんということで、鏡の実情には大変詳しいわけでございますので、初代校長でございました江藤先生なんかとも一緒になりましてですね、あらゆる角度から存続に向けたお話をさせてもらっているのが実情であることを申し添えさせていただきたいと思います。(発言する者あり) ◆大倉裕一君 お誘いがあっていないということが、今の答弁でわかりました。このことは、私は、お誘いがあって加盟されていない、加盟をしないという考えを持たれたのかなというふうに思っておりましたので、認識を新たにさせていただきたいというふうに思います。  また、今後の存続活動につきまして、市長御自身、今後こういう活動を考えているというものがございましたら、答弁をいただければと思います。(「3回」と呼ぶ者あり)
    ○議長(渡辺俊雄君) 今回までオーケーですが、1つの問題では3回までということになっておりますので、十分注意していただきたいと、このように思います。今回まではオーケーですね。                  (市長坂田孝志君 登壇) ◎市長(坂田孝志君) ただいまの答弁の中で、後段申し上げたとおりでございまして、そのような方向で、皆さん方と力を合わせて、存続に向けて、引き続き県教育委員会に対して申し入れをしていきたいと、このように思っております。(拍手する者、「よし」と呼ぶ者あり) ◆大倉裕一君 市民の声が計画に反映されまして、真に充実した教育環境が構築・整備されることを祈念いたします。  次を、お願いします。                  (市長坂田孝志君 登壇) ◎市長(坂田孝志君) 副市長が1名となっている現在の状況をどのように考えているかについてお答えをいたします。  まず、2人副市長制をとった経緯でございますが、平成18年3月議会において議員の御質問にお答えしましたとおり、新幹線新八代駅周辺整備、中心市街地の疲弊対策、八代港振興など、山積する課題の解決に当たり、国から副市長を迎えることで、その経験やノウハウを最大限活用できるとともに、国との連携も強く太くするものであると判断し、平成18年4月1日から2人副市長制をとってきた次第でございます。  これまでに現副市長には、経済及び産業基盤整備面において特に重点的に取り組んでいただいた結果、中心市街地活性化基本計画の内閣総理大臣認定、八代港5.5万トン岸壁の新規着工決定など、着実にその成果があらわれてきております。(「そのとおり」と呼ぶ者あり)  改めて、2人副市長制の取り組みは意義あるものであったと考えているところでございます。  現在、副市長は1人となっておりますが、市町村合併を経て、所管する事務事業等は拡大し、地方分権によりその役割と責任は増大する中、1人の副市長に業務が集中している状況では、副市長として国から迎えた当初の目的が十分に達せられないのではないかと思っております。現副市長には引き続き地域の発展を目指した事業を中心に取り組んでもらう所存でありますことから、2人副市長制は効率的な市政の運営上欠かせないものであり、集中的に施策を推進していくためには今後もぜひ必要であると、このように考えております。(「そうだ」「そのとおり」と呼ぶ者あり) ◆大倉裕一君 市民の皆さんの評価といたしまして、小さな支出で大きな効果を望んでおられるようです。小さな支出は副市長1人の、1人体制でありまして、より大きな効果とは、政治家として得られました経験を生かしながら、今るる申し上げていただきました事業の効果を上げていただくということだというふうに考えています。  この件につきましても、今後、事業の進捗も確認させていただきながら、この2人制につきましても検証していきたいというふうに考えております。  これをもちまして一般質問を終わります。ありがとうございました。            ───────────────────────── ○議長(渡辺俊雄君) 飛石順子君。                   (飛石順子君 登壇) ◆飛石順子君 皆様こんにちは。(「こんにちは」と呼ぶ者あり)  公明党の飛石順子でございます。(「頑張れ」と呼ぶ者あり)  9月議会の一般質問をさせていただきます。執行部におかれましては、明快なる御答弁をよろしくお願いいたします。  ことしの夏は、皆様も御承知のように、昨年にも増して、国内最高気温40.9度を記録した市が2カ所もあり、異常な猛暑となりました。熊本県内でも35度以上の猛暑日は例年の4倍で、8月の1カ月間で18日もあり、県内最高気温も37.1度まで上がりました。  この異常な暑さで、夏休みに入った7月21日から8月31日まで、熱中症の疑いで搬送された方は、県内では、7月の10日間だけで99人、8月は301人、合計400人となり、昨年の242人から大幅に増加しています。ちなみに、八代・氷川で、男性28人、女性12名、(「時計」「はい、今から」と呼ぶ者あり)計40名の方がおられました。心よりお見舞い申し上げます。  この温暖化のスピードは、20世紀の100年に比べ、ここ30年間のスピードは3倍くらい速くなっている。この温暖化を食いとめるためには、環境に優しい社会システムを人類が構築していかねばならない。国民の意思とリーダーの覚悟が必要だと、東大生産技術研究所国際研究センターの山本良一教授は指摘しています。早急にこの問題に取り組む必要があると思います。  さて、今月の8日、日、米、中など環太平洋の21カ国・地域で構成しているアジア太平洋経済協力会議・APECがオーストラリアのシドニーで首脳会議を開き、初めて地球温暖化問題で特別声明を採択しました。APEC域内で省エネルギーや森林面積拡大の数値目標を設定、ただ、開発途上国に配慮して、拘束力のない努力目標としています。世界の温室効果ガス排出量の6割を占めるAPECメンバーが温暖化対策に努力する方針で合意したことを、安倍総理は、今後の国際交流を前進させる大きな原動力になると評価しています。温室効果ガスの排出削減を定めた京都議定書にかわる2013年以降の新たな枠組み、ポスト京都づくりに向け弾みがつくことが期待されます。  そこで、1、本市の環境対策についてお尋ねいたします。  この環境対策については、今までの定例議会において提案しておりましたことに対して、その後の状況についてお尋ねいたします。  1、マイバッグの利用状況と今後の取り組みについて、2、段ボール箱による生ごみ堆肥化の現在の取り組み状況についてお聞かせください。次に、環境省より全国優良10市に選ばれた分別収集事業の現状と今後の展望についてお聞かせください。1、2、3をまとめて御答弁ください。  4、私のチャレンジ宣言の推進についてお尋ねいたします。  16年12月議会で、全世帯で簡単な環境家計簿に挑戦できないだろうかと、環境家計簿作成を提案いたし、早速17年2月の市報に短期間分の家計簿を載せていただきました。  今回、環境省のホームページに、私のチャレンジ宣言が掲載されております。これは、家庭でできる地球温暖化防止対策の中から実践してみようと思うものを選び、1人1日1キログラムのCO2 削減を目指す取り組みです。だれでも気楽に気軽に挑戦できるだけでなく、CO2削減効果一覧のカードが印刷でき、そのカード持参で協賛企業の特典を受けることもできるようになっております。ぜひ本市の市報等にも掲載しPRしていただき、多く市民の方に挑戦していただければと考えますが、市のお考えをお聞かせください。  5、緑のカーテンの取り組みについてお尋ねいたします。  緑のカーテンとは、ヘチマやゴーヤなどつる状の植物を窓の外にはわせることで、夏の強い日差しを和らげ、室温の上昇を抑える自然のカーテンのことです。他市の庁舎や、学校でも体験学習として取り組まれているようでございます。本市の取り組みについてのお考えはないのか、お尋ねいたします。  2、子育て支援について。  ファミリー・サポート・センター事業とマタニティマーク作成・活用について以前提案いたしておりましたので、その後の状況について、1、こどもプラザ・すくすくの運営状況、2、マタニティマーク活用についてお尋ねいたします。  3、発達障害の早期発見のための5歳児健診について。  現在、母子保健法で定められた乳幼児健診は、3歳までとなっております。あとは、就学時の健診となっております。注意欠陥多動性障害・ADHDなど発達障害者は、3歳ではまだ判別しにくいと言われており、専門家は、就学前の5歳で判断することで小学校の受け入れ態勢も整えやすいと、早期の普及を訴えております。5歳児健診についての本市のお考えをお聞かせください。  3、教育行政、安全教育について。  1、CAPプログラムに対する市のお考えをお聞かせください。  全国の児童相談所で対応した児童虐待の相談対応件数は、2006年度に3万3743件と過去最高を記録し、児童虐待の防止に向けた政策の強化が引き続き求められております。  県内の18年度の虐待相談受理件数は287件、うち八代児童相談所管轄では59件となっております。また、被虐待者は小学生が最も多く、八代児童相談所管轄で31件で、主たる虐待者が最も多いのは、実母が34件、実父が15件となっております。  こういった社会現象の中、子供たちが自分で、いじめ、誘拐、虐待、性暴力などから自分を守れるように、持っている力を引き出すことの大切さを教える教育プログラム、CAPプログラムの活動が各地で広がっております。CAPとは、子供への暴力防止の略称です。近年、同プログラムのワークショップを学校の授業に取り入れたり、児童生徒や教職員、保護者などを対象に実施する自治体も出てきております。 CAPは、1978年に、アメリカ・オハイオ州のレイプ救援センターでつくられた、子供が暴力から自分を守るための教育プログラムです。現在15カ国で実施され、日本でもCAPプログラムを実施する人を養成しようと、95年から養成講座が行われてきました。講座を終了した人たちが各地でグループを立ち上げ、CAPプログラムに基づきワークショップを行っています。国内では、約100グループが活動しております。  どんな暴力も、人の大切な権利を取り上げる人権侵害であるととらえ、暴力によって自分の持つ内なる力を信じられなくなっている子供たちに、自分が大切なかけがえのない存在であることを教え、一人一人が大切な権利を持っているという意識を持たせ、あなたには力があるんだよと力を引き出してあげる。ノー、嫌、だめ、その場から逃げる、テル、だれかに相談する、の三原則を体得させるものです。   CAPは、蔓延する虐待に対してのワクチンの役目をするとの精神科医の言葉を通して、子供たちの、虐待を初めとするあらゆる危険から守るためにCAPプログラムは有効であるとされていることから、社会問題である子供の虐待事件に対して、地域安全パトロール隊といった治安の安全・安心対策とともに、子供たち当事者能力を高めていく施策として取り組んでいく必要があると考えますが、市のお考えをお聞かせください。  以上、3点について質問いたします。  再質問は質問席より行います。よろしくお願いいたします。                (市民環境部長坂田憲治君 登壇) ◎市民環境部長(坂田憲治君) 飛石議員御質問の環境対策についてお答えいたしますが、3点まとめてということでございますので、少々長くなるかと思いますが、お許しをいただきたいと思います。  まず、1点目の、マイバッグの利用状況につきましては、本年3月議会におきましても御質問いただき、昨年10月までに実施いたしました調査結果をもとにお答えをいたしておりますが、その後の状況についてお答えをいたします。  本市でのマイバッグの普及状況につきましては、マイバッグ利用の重要性や、レジ袋がごみとなっている現状に対しまして、これまで何度も、スーパーマーケット店頭でのチラシ配布や、市報、エフエムやつしろ、リサイクル情報紙など、各種メディアを利用して周知啓発を行ってまいりましたので、多くの市民の方々に御理解をいただいていることと感じております。  しかしながら、レジ袋の便利さやレジ袋に入れてもらうことの安易さが根強く定着しており、脱レジ袋へのライフスタイルの転換に直接結びつかないなど、現在のマイバッグ普及率は10%前後で、前回御質問いただいたときと比べ、わずかに上向き傾向にありますものの、ほぼ横ばいで推移している状況でございます。  このようなことから、これまでの方法では、市民生活の中に広く浸透させ、マイバッグの利用率を飛躍的に向上させることは難しいと感じております。  そこで、今年度からは、これまでの方法に加えまして、市民参加型の事業に着手したところでございます。この主な内容といたしましては、10月のマイバッグキャンペーン月間中のメーンイベントとして、手づくりのバッグを募集して行うオリジナルマイバッグコンテストを開催し、優秀作品は表彰し、その作品を展示するなど、市民にマイバッグ利用への関心を持ってもらうための動機づけにしたいと考えております。  また、スーパーマーケットなどの協力のもと、レジでの声かけ運動等を実施いたしております。この声かけ運動と申しますのは、買い物をされた人がレジで精算される際に、レジの係員の方から、レジ袋は要りますかと声をかけていただくことで、マイバッグ利用への動機づけとするものでございます。  特に、本年度は、さらに充実度の高いソフト事業を展開するため、財団法人自治総合センターの環境保全促進事業助成金を利用して、より内容の濃い事業を推進したいと考えております。この助成を受けて実施いたします主な事業は、レジ袋の削減にとどまらず、広く市民に環境問題への関心と理解をいただくための、ごみ減量に関する講演会を実施するなど、さまざまなソフト事業を計画をいたしております。  また、事業効果を高めるため、先進自治体の事例を十分研究し、マイバッグの利用率増加によるレジ袋の削減を推進していくほか、ごみの減量を促進する啓発事業を展開してまいりたいと考えております。  次に、2点目、段ボール箱による生ごみ堆肥化についてでございますが、これは、3月議会でこの取り組みを進めてはどうかとの御提案をいただいたところでございますが、その後の状況についてお答えをいたします。  段ボール箱を使った堆肥化の取り組みにつきましては、本年6月と7月に1回ずつ、指導者育成のための講習会を実施いたしました。この講習会は非常に好評でありまして、定員を上回る申し込みをいただき、延べ52名の方に御参加いただいております。その後も、同様の出前講座をしてほしいという団体などから多数の申し込みをいただいており、この講習会への市民のニーズの高さがうかがえるところでございます。  段ボール箱を使った堆肥化講習会開催の今後の予定といたしましては、9月25日にフォローアップ講座を実施いたします。これは、6月と7月の講習会への参加者を対象に、実施した際の問題点、みずから工夫して改善できた点など、相互の意見交換を通して、指導者としての技術の向上やネットワークづくりに役立てようとするものでございます。  また、この取り組みにつきましても、前述の環境保全促進事業助成金を活用し、10月に本講習会を2回開催することといたしております。具体的には、段ボール箱の堆肥化講習会に必要となる資材の購入・配付のほか、簡易講習会を受けていただいた方を対象に、段ボール箱堆肥化キット100個の無料配付を考えております。  この段ボール箱を使った堆肥化の取り組みによるごみ減量の効果でございますが、この取り組みに約200名が参加した場合、1年間続けることで、焼却する生ごみが年間に約30トン減少できることになります。また、これと別の視点に立ち、生ごみの水切り運動を展開し、1人1日当たり約400グラム発生している生ごみに対し、例えば卵1個分、60グラムの減量化キャンペーンを行うことで、1日8トン、年間では3000トンのごみの減量化が見込まれるところでございます。  次に、3点目の、分別収集についてでございますが、議員が申されました優良事例といいますのは、環境省から本市の分別収集体制が高く評価され、全国10市の中に本市が選ばれ、容器包装分別収集事例集に、本市の取り組みが優良事例であるとして取り上げられたものでございます。  分別収集事例集に掲載されましたことは、市民の皆様方の御協力があってこそなし得たことでありまして、本市にとって、他自治体に誇れる大変名誉なことでございます。今後も、さらに分別の先進地として恥じないよう、循環型社会形成に沿った取り組みを推進してまいりたいと考えております。  本市では、6月1日から、資源の日の分別品目にペットボトルのふたを加え、21品目の分別を実施いたしておりますが、今後も順次分別品目をふやし、資源化への取り組みを進めてまいりたいと考えております。  これから分別の拡大強化に向けて検討しておりますことは、地域の方々の協力のもと、モデル町内を選定し、年度内に新たな分別をスタートさせるためのモデル実験を実施したいと考えております。例えば、プラスチック製の袋のほか、使用済みてんぷら油、生活用品として発生するバケツ、洗面器等のプラスチック製品、こん包材や保冷容器として使用されている発泡スチロールなどが考えられ、モデル町内で回収実験を行い、問題点を抽出しまして、この解決が図られたものについては全市的な取り組みとして広げてまいりたいと考えております。  以上、お答えとさせていただきます。 ◆飛石順子君 今、3点まとめてお答えしていただきました。  特に、マイバッグに関しまして、私も14年の9月議会で言ってまして、ああ、今回やっとこの助成事業というんでしょうか、立ち上げるということをとってもうれしく思っております。しっかりですね、こういったマイバッグに関しての声かけ、いろいろあってると思いますけども、力を入れていっていただきたいと思います。  特に、やっぱり一人一人が、レジ袋削減ということで、ごみを減らすという観点に立っていくということがとても大事じゃないかと思います。また、主婦である私たちもしっかり、またお互いに声をかけ合いながらしていきたいと思っておりますので、このマイバッグ運動の事業に対しては、せっかく事業ついておりますので、有効に活用していただきたいと思います。  それから、段ボール箱における生ごみ堆肥化、これも、今までは電気の部分での補助事業等があっておりました。でも、これを使うことでそれぞれの電気代も要らなくなりますし、本当に省エネに貢献するということでは、段ボールはどこでもありますし、とても、私も講習会に第1回参加させていただきましたけど、その方の1年間いろいろチャレンジして、これが一番よかったという、すごく説得力のある講習でございましたので、しっかりこれをお互い広げていきたいと思っておりますし、出前講座の要請もあってるということでございます、もう職員の方大変ではございますが、できれば出前講座の中の一つにまたこれを入れていただいて、頑張っていただければなというふうに思います。  それから、分別収集、これも本当に、事例集を見せていただきました。10市ありますので、あら、水俣が入ってませんねて言いましたら、コストを考えて八代は入ってますというようなことでございましたので、いろんな観点からやっぱり総合的に10市の中の1市に選ばれたということで、これは本当に、日ごろからのこの関係の担当課の方々の意気込み、それと、日ごろ町内で皆さん一生懸命お世話してくださってる町内長、民生委員さん、また市民の皆様の協力のおかげでこのような事例ということで10市の中に選ばれたんじゃないかな、これ、本当に八代市民として名誉あることじゃないかなと思っております。  これからまたふたの部分もですね──21品目になるということ、それと、さらにこれからモデル町内を選定してモデル実験をしていきたいと、それとあとプラスチック製の袋だとか、それから発泡スチロールなどもしっかり回収していきたいということでございました。  これは、もう子供たちのほうがすごく意識はあると思います。ですから、私たち大人のほうもしっかりそのあたり、リサイクルに関しての考えを持ちながら、みんなで住みよい八代のまちづくりに挑戦していきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。  次、お願いいたします。                (市民環境部長坂田憲治君 登壇) ◎市民環境部長(坂田憲治君) 環境対策についての4点目、5点目、4点目が私のチャレンジ宣言の推進と、5点目、緑のカーテンの取り組みにつきまして、一括してお答えをいたします。  私のチャレンジ宣言は、環境省が、地球温暖化防止対策として、毎日の生活の中で1人1日1キログラムの二酸化炭素排出量削減を目指そうという取り組みでございます。この取り組みは、簡単で気軽にでき、しかも実践者自身もメリットが得られるものであり、市民一人一人の地球温暖化に対する意識を高めるよいきっかけになると考えております。  我が国の二酸化炭素排出量削減は遅々として進まない状況にあり、国民一人一人の取り組みが必要不可欠となっていることを踏まえますと、市としても身近なことから二酸化炭素削減に寄与する、このような取り組みを、市報やインターネット等を利用して広く市民に普及啓発していくことが必要であろうと存じます。  次に、第5点目の、緑のカーテンの取り組みについてでございますが、緑のカーテンは、アサガオやヘチマのようなつる性植物を窓辺等に栽培してつくる、いわば自然のすだれであります。日よけの役割を果たすだけでなく、水分を発散させ熱を吸収するという葉っぱの蒸散作用により、周辺の気温を下げる効果があるものでございます。そのため、涼しさを感じさせる役割とともに、二酸化炭素を吸収する温暖化対策はもとより、地域環境の美化などの効果が見られます。これらは市民の認知度がまだまだ低いものでありますので、さきに申し上げました私のチャレンジ宣言とあわせ、市民が行う地球温暖化対策の一つとして周知してまいりたいと考えております。                 (教育長増田國夫君 登壇) ◎教育長(増田國夫君) 議員御質問の環境対策についての5点目、緑のカーテンの取り組みにつきましてお答えをいたします。  現在、小学校では、3・4年生の理科で、ヘチマやゴーヤを花壇や学校菜園の棚で栽培をいたしております。また、中学校では、過去に、総合的な学習の時間に、環境教育の一環としてこのような取り組みを行った学校もございました。  このような取り組みは、夏季の教室の室温を下げる効果や、児童生徒が植物を世話し愛することではぐくまれる情操面での効果、地球温暖化防止の必要性を実感できる環境教育としての効果などが考えられますので、定例校長・園長会議等で各学校へ紹介していこうと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆飛石順子君 ありがとうございます。  今、環境チャレンジ、私のチャレンジ宣言ということでインターネットで出してみますと、緑のきれいな色でですね、チャレンジ宣言してくださいということで、特にたくさんの企業がこれに協賛しております。  それぞれの会社も、社長初め従業員もみんなこれに挑戦しているわけですけども、それぞれが私のチャレンジ宣言ということで、あなたのニックネームを記入してくださいとか、メールアドレスを御記入ください、それから、チャレンジメニューの中から、あなたはどれを取り組みますかということで、チェックしていくわけですね。例えば、夏の冷房時の設定温度を26度Cから28度C、2度高くする、これで83グラムできる、なるということで、それから、水道の使い方でも、ふろのお湯を利用して体や頭を洗い、シャワーを使わないということで371グラムとかですね、このように、ずっとグラムが書いてあるわけですね。そして、1人1日1キログラムの削減にしていこうということで、1ページ全部ずっとチェックして、これで私は1日何グラム削減しますという宣言をする。それがカードができて、カードを企業に持っていくと。  ちなみに、こう見てみますと、ファミリーマートさんも企業に協賛していらっしゃいますし、マクドナルドさんもでしょうか、こういったところにそのカードを持っていくと特典がもらえるということでございますので、一石二鳥でございます。  ですから、私もずっと、環境家計簿をずっと言い続けてきましたけど、こんなせっかく環境省でありますのでですね、これをしっかり市報等でも──パソコンの人はこれを早速自分で出せますし、持ってない人は、市でちょっと刷っとっていただいてですね、市役所にとりに来ていただいて、じゃ、私はこれに挑戦しようかなというようなことで、皆さんがもう家族ぐるみで挑戦することで、温暖化防止に対して寄与していくということができるんじゃないかなと思います。ぜひこれは、よかったら推進していただきたいと思います。  また、緑のカーテンにつきましても、これは三重のいなべ市立の中学校でございますが、選択理科で実証実験をされたわけで、結果、すだれの中に緑をはわせてしたことで温度が3.5度も差があったというですね、最終的にそういった結果も出てるということでございます。  私も、実は何年か前に、15年だったでしょうか、ちょうど中学生の子供を持つ保護者の方からですね、とにかく学校がもう暑くて、扇風機でもしてもらえばというようなことでございましたので、そのことを提案させていただきましたが、なかなかいいお返事はいただけませんでした。こういった緑のカーテンを使って3度ぐらい下がればもう大分違うんじゃないかなということを思いますので、よかったら、このこともしっかり学校で実験しながらですね、そして、緑を愛する授業、それから環境教育にもなりますので、ぜひこういったことも提案──推進していただければというふうに要望しておきます。  じゃ、次、2番、お願いいたします。            (健康福祉部長福祉事務所長松永純一君 登壇) ◎健康福祉部長福祉事務所長(松永純一君) 議員お尋ねの子育て支援についての1点目、こどもプラザ・すくすくの運営状況についてお答えいたします。  こどもプラザ・すくすくでは、つどいの広場事業及びファミリー・サポート・センター事業を実施しておりますが、事業の運営につきましては委託により行うこととしておりましたので、一般公募を行い、選考の結果、八代市内の16の子育てサークルにより構成されます八代子育てサークルネットワーク・レインボーに委託先を決定し、運営しているところでございます。  まず、つどいの広場事業についてでございますが、主に3歳までの乳幼児を子育て中の親子が気軽に集い、打ち解けた雰囲気の中で語り合うことで精神的な安心感をもたらし、子育てへの負担感や孤立感、閉塞感などを解消する機会の提供を行う場として設置いたしております。  内容は、子育て親子の交流の場の提供と交流の促進、子育て等に関する相談・援助の実施、地域の子育て関連情報の提供、子育て及び子育て支援に関する講習等の開催を行います。  こどもプラザ・すくすくにおけるつどいの広場事業では、常時2名の子育てアドバイザーを配置し、開設日の午前10時から午後6時まで対応いたしております。また、できるだけ子育て中の方が利用しやすい日に開設すべきという観点から、土曜日や日曜日は開設日とし、また、定休日である月曜日と木曜日も、祝日等と重なった場合には翌日を定休日に振りかえることといたしております。  室内には、木のおもちゃコーナー、ままごとコーナー、畳コーナー、絵本コーナー、相談コーナー及び授乳室をそろえておりまして、子育て中の方が気軽に立ち寄れる雰囲気づくりに努めております。  9月3日の開設以来1週間ではございますが、延べ385名の方に御利用いただいております。
     このつどいの広場事業は、国において、昨年度までは別事業でありました地域子育て支援センター事業と統合され、今年度から、地域子育て支援拠点事業の一つとして位置づけられました。市内7カ所の保育園にあります地域子育て支援センターは、つどいの広場よりさらに専門性の高い子育て支援を実施しておりますが、今後は、地域子育て支援センター及びつどいの広場の特徴をそれぞれ生かし、子育て中の方のニーズに合ったサービスの提供を行っていきたいと考えております。  次に、ファミリー・サポート・センター事業についてでございますが、こどもプラザ・すくすく内に、1名の専任アドバイザーが常駐するファミリー・サポート・センターの事務局を設置いたしました。こどもプラザ・すくすくの開設により、これまで泉町で行っておりましたファミリー・サポート・センター事業のエリアを市内全域に拡大いたしました。  ファミリー・サポート・センターの事業内容は、主に子供に対する育児などの援助を受けたい人と援助を行いたい人とがおのおの会員になる、いわゆる利用会員と提供会員から成る相互援助の組織でございます。例えば、仕事の都合で保育園の送迎に間に合わない場合や、急な用事で保育園や小学校または学童保育の終了後に子供を見てもらいたい場合、あるいは、子供が軽い病気のときにどうしても仕事を休めない場合などに、ファミリー・サポート・センターの会員となることにより、提供会員の自宅で子供を預かっていただくことが可能となります。  仕組みとしましては、利用会員と提供会員とがファミリー・サポート・センターの担当者により紹介され、事前打ち合わせの後、相互援助活動を行っていただきます。活動終了後は、利用会員は提供会員に対し報酬を支払っていただくという流れになっております。なお、利用会員、提供会員とも、それぞれが、あらかじめ会員の登録を行うこと、また、安心して相互援助活動が行えるよう講習会を受講するなど、一定の必要事項があります。  ファミリー・サポート・センターの会員登録の状況ですが、9月10日現在で、利用会員が34名、提供会員が27名、その両方の会員登録をしている方が30名の、合計91名でございます。会員同士の相互援助活動により成り立つ制度ですので、現在の登録数ではまだ十分とは言えません。今後も、会員募集について広く周知を図っていくことといたしております。  以上、お答えとさせていただきます。 ◆飛石順子君 ありがとうございます。  まず最初に、つどいの広場ということで、本当、今まで保育園の7カ所であってた子育て支援センター、それにまたこういった市内の中心部、しかもスーパーの2階にあるということで、若いお母さん方は買い物もついでにできる、それから、本町の中心のところですので、いろんなお店にも入れるということでですね、とても若いお母さん方に喜んでいただいております。  私も、オープンの前日に行かせていただきました。そして、レインボーのアドバイザーの方々ともお話ししましたところ、もう皆さんやる気十分でございましてですね、本当にこれはいい事業を立ち上げてくださったなというふうに思っております。  また、10時から6時までということですので、安心して子育てについての相談等ができるんじゃないかなというふうに思います。今、特に若いお母さん方は、不安が結構あられるわけですね。ですから、そういった不安を解消する意味でですね、しっかりそういったアドバイスもしていただければなというふうに思っております。  また、ファミリー・サポート・センター事業ということで、まず、そこで再質問ちょっとしたいと思っておりますが、こどもプラザに関しては本市の委託事業ということでございますので、事業が適切に運営されるように、どのような体制で推進されていかれるのかをお聞かせいただきたいと思います。  それから、利用会員、提供会員ということで、もう既に34名、27名、また30名、合計91名の方々が会員登録をなさいました。今から──もう講習も受けていらっしゃる方もいらっしゃいますが、まだ講習受けれてない、働いているヤングの方で、日中は行けないという方もいらっしゃるわけでございます。そういった方のお声から、夜もできないだろうかというような質問が出ておりましたので、そのこと2点質問いたします。よろしくお願いいたします。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(松永純一君) お答えいたします。  1点目の、運営体制でございますが、委託者として、随時協議の上、支援を行っていきますが、受託者側も、自主的に第三者を委員に加えたこどもプラザ運営委員会を立ち上げ進められておりますので、双方協力し、より適切な運営が行われていくよう努める所存でございます。  また、2点目の、講習会についてでございますが、議員御案内のとおり、子育て援助を受ける利用会員につきましても、ファミリー・サポート・センターの仕組み等についての講習を受講していただくことが制度利用の条件となりますけれども、仕事や家庭の都合等により講習会に御出席いただけない場合も考えられます。そこで、利用を希望される方の御要望にできるだけこたえられるように配慮が必要と考えておりまして、講習会の夜間開催も検討しているところでございます。  以上、お答えとさせていただきます。 ◆飛石順子君 ありがとうございます。  じゃ、次、2点目、マタニティマークの活用についてお願いいたします。            (健康福祉部長福祉事務所長松永純一君 登壇) ◎健康福祉部長福祉事務所長(松永純一君) 議員お尋ねの2点目、マタニティマークの活用についてお答えいたします。  マタニティマークは、妊産婦がこのマークを身につけることで、周囲の方が、公共交通機関で席を譲ったり、たばこを控えたり、エレベーターなどを優先的に乗降させたりと、妊産婦への気遣いや配慮をしやすくするものであります。  このマークは、本市では、今年度から、マタニティマークをシールにしたものを、母子手帳交付の際全妊産婦に配付し、バッグやマイカーに張って活用してもらうようにしております。  一方では、毎月の広報やつしろにマタニティマークを掲載し、周囲の方への啓発・PRを展開しているところでございます。  さらに、これ以外に、マタニティマークチェーンホルダーを配付するよう準備を進めているところでございまして、利用される妊産婦の方々の要望等を伺いながら、さらに効果的な活用を図ってまいりたいと考えております。  また、今後とも、このマークが広く市民の皆様に定着し、妊産婦に優しい環境づくりができますよう、より一層の広報・PR活動に努めてまいりたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆飛石順子君 ありがとうございます。  マタニティマーク、早速見せていただきました。こんな感じでなっておりますけど、ちょっとまだ小さいですけども、これにシールをつけて、ぺたっとマイバッグにつけたりできるということでございます。ただ、ちょっといまいち小さいのかなと。都会のほうでは、バッグなんかには、小さいバッグにこれでちょうどいいと思いますけども、都会は、電車とか乗ったときにですね、あんまりおなかが大きくない妊婦さんなんかはわかりませんので、どんとぶつかってでも来られたらですね、本当大変なことになりますけど、こちらのほうでは、どちらかというと、電車とかバスとかよりもはほとんどマイカーでございますので、やっぱり、よかったら、そういった妊産婦の方がマイカーに乗られるときに、相手方がですね、あの人妊婦さんだ、じゃ、少し用心して運転しようかなとかっていう配慮ができるように、よかったら、車につけれるようにもう少し大きい大きさで、今回またちょうどチェーンもつけてくださるそうですので、吸盤なんかつけてぱっとされればですね、あっ、この人マタニティなんだなとわかるわけでございますので、よかったら、もう少し大き目のものをつくっていただければという、これは要望いたしておきます。  次、お願いいたします。            (健康福祉部長福祉事務所長松永純一君 登壇) ◎健康福祉部長福祉事務所長(松永純一君) 議員お尋ねの3点目、発達障害の早期発見のための5歳児健診についてお答えいたします。  本市では、母子保健法に基づき、乳幼児の健康の保持増進を図るために、神経学的な発達評価の可能な4カ月、7カ月、1歳6カ月、3歳の各期において健康診査を実施しております。これは、保護者が子供の成長を確認するとともに、視覚、聴覚、運動、精神発達等の心身障害やその他の疾病の異常を早期に発見し、適切な指導や治療に結びつけるものでございます。また、育児不安の軽減や、栄養、睡眠、虫歯予防など、生活習慣を見直す場としても重要な健診となっております。  各種健診において発達障害などの疑いのある乳幼児に対しましては、保健師が家庭や保育所を訪問し経過を観察したり、心理士や言語療法士を交えた市独自のあひるさん教室やたんぽぽ広場等の健診後のフォロー教室を開催しております。  御指摘の5歳児健診につきましては、軽度発達障害児の早期発見のために有効な手段とは思われますが、発達障害のイメージから来る保護者の不安や告知の難しさ、その後の対応への不満など、課題も多いようでございます。  本市としましては、3歳児健診以降も、保健師やのぞみ母子センターの言語療法士などが保育所や幼稚園を訪問し、集団生活での子供の状態を把握することで関係者や保護者と連携を図り、発達障害の早期発見につなげているところでございます。専門的な立場から助言が必要な場合や保護者の理解が困難な場合は、発達小児科医師や心理士による精神発達健診を行い、親子のかかわり方を指導したり、必要に応じて専門機関へ紹介いたしております。さらに継続した支援が必要な場合には、のぞみ母子センターで行っております療育相談や児童デイサービスなどの地域療育推進事業に結びつけているところでございます。  また、保護者への支援が非常に困難で、就学が間近になって心配されるケースもありますので、教育委員会等の関係機関と連携を図りながら対応しているところでございます。  今後とも、市といたしまして、新たな健診を設けるということではなく、今行っております健診を確実に受けていただきますよう受診勧奨に努めるとともに、子供を取り巻く家族、医療、保健、福祉、教育及び地域との連携を図りながら、フォロー体制や療育事業の充実に力を入れていきたいと考えております。  以上、お答えとさせていただきます。 ◆飛石順子君 今の5歳児健診についてでございますが、熊本では城南町だけが早速取り入れているようでございます。私も、担当課の方とずっとお話をいたしました。今も実際、健診がずっとあってるわけですけども、小児科の7人の先生の中でずっといろいろ健診していくと、本当、ちょっと時間が足らぬとですたいと、医師が実際足りませんなというようなお答えが返ってまいりました。  そこで、私もいろいろ調べましたところ、これはもう健康福祉部関係だけじゃなくて、小さい子供さんを預かっていらっしゃる幼稚園、保育園のほうでちょっと調べてみましたところ、障害見きわめ個別指導ということで、チェック表を使って、幼稚園、保育園で、入園時にまずすると。その後、おかしいなという子はずっと続けていくということで、これは、愛知の高浜市立高浜幼稚園なんかではですね、チェック表による調査は、4月に新入園した子供たちが園生活になれてきた5月下旬に各クラス担任が行うと。そして、25項目を調査して、LDなのかADHDなのか高機能自閉症なのかという障害の可能性を調べるようにしている。そして、後をつないで、専門家の方々につないでいっているというようなことでございました。そして、ここはそのまま今度は、もう幼稚園、保育園だけじゃなくて、小学校、中学校までずっとそのチェック表を持っていくと。そうすると、全部わかるということでですね、そこまでしてるところもございました。  本当はもう、こういった保健センターさんのほうでしていただくのが一番いいんでしょうけど、なかなかお医者さんも足らない。お金もかかるだろうし、人手もかかるだろうしということでございましたので、できれば、5歳児でも健診を受けたい人は受けれますよというような、少しちょっと枠を広げてもらったらどうか。  また、保育園、幼稚園でですね、できれば、今現在、ある程度なさってるみたいだそうですけど、このチェック表ではなさってないということでございます。それで、私も一園に聞いてみました。そうしましたら、わあ、それは議員さん、こうやってチェック表がちゃんとあれば、それに基づいてチェックしますけん、そらよかと思いますよと。ちょっと大変でしょうけどと言いましたら、いや、それはやっぱりその子供のためですけん、ちょっと大変でしょうばってん、そらチェックしますよというようなお答えも返ってきましたのでですね、そのあたり、両方でちょっと話し合っていただいてですね、幼稚園、保育園で25項目でチェックするようにされたらどうかとかですね、少しやっぱり5歳に。もう小学校の入学時の健診では、もう入学態勢でまた大変になってくるわけでございますので、その前の段階。  その保育園の先生は、議員さん、5歳というか4歳半ぐらいが本当はよかっですばってんというようなお答えも現実には返ってまいりましたけども、本当にこういったチェック表を使って、そして少しでも早く、小さいうちからその対応していくということになりますとですね、すごくいいんじゃないか。  ただ、問題は、今の若いお母さん方は、自分の子供を認めたくないというのもありますし、幼稚園、保育園の先生方の言い方、また保健師の先生方の言い方によってはかちんときてですね、それを逆手にとられるというのもありはしないかなというお話もちょっとございましたので、そのあたりはしっかりそれぞれ研修なんかも受けていただいてですね、少しでもそういった障害者の方々のためにですね、そういった思いやりのことをされてもいいんじゃないかなというふうに思っておりますので、これはひとつ紹介ということでですね、ぜひ考えていただければと思います。よろしくお願いいたします。  次、お願いいたします。                 (教育長増田國夫君 登壇) ◎教育長(増田國夫君) 議員お尋ねの3項目、教育行政についてのCAPプログラムに対する考え方についてお答えいたします。  まず、CAPプログラムにつきましては、議員御案内のとおり、いじめ、虐待、防犯など、子供たちがあらゆる暴力から身を守るための方法を学ぶ学習として、教育現場で広がりを見せている取り組みでございます。  小学校におきましては、昨年度からこの1学期にかけまして、市内4つの小学校で実施されており、授業や講演会などにNPO法人等の関係者を招請する取り組みが行われているところであります。  さて、本市のいじめと虐待の現状についてお答えいたします。  まず、いじめにつきましては、平成18年度は市内の小中学校で31件発生しましたが、どの事案も解消したとの報告を受けております。また、本年度1学期は、5件の報告となっております。  このことは、教育委員会で取り組んでまいりました八代市学校等いじめ問題対策会議やいじめ問題対応アクションプラン、また、各小中学校における早期発見・早期対応の指導体制の確立や教育相談の充実などの取り組みが、一定の成果を出しているものと思われます。しかしながら、まだいじめ根絶には至っておりませんので、まだまだこういった取り組みを粘り強く継続していかなければならないと考えております。  また、虐待の相談件数につきましては、福祉サイドからの報告によりますと、平成18年度は市内で70件ほど寄せられており、前年度より35%増加するなど、この問題も深刻に受けとめなければならないと認識をいたしております。  次に、防犯を中心とした安全教育推進の現状についてお答えをいたします。  安全教育の中でも、特に不審者等に対する教育は、幼稚園、学校等で、警察や関係機関の御協力を得ながら防犯教室が開催をされております。また、各学校・園の日常指導では、不審者に遭遇しないための行動や、遭遇したときは大声を出す、防犯ブザーを使用するなど、具体的な被害防止方法について繰り返し指導をいたしております。  さらに、昨年度より、教育委員会と市PTA連絡協議会の共催により開催しております安心・安全な学校・地域づくり推進フォーラムにおきまして、講演会やシンポジウムなどで活発な協議を行い、児童生徒を守るための安全ボランティア活動の推進に加えて、通学路安全マップなど、児童生徒自身の危険回避能力を高める取り組み等も奨励しているところであります。  今後の取り組みといたしましては、保護者や地域の方々の御理解、御協力を得ながら、現在進めております生徒指導、安全教育のさらなる充実を目指しますとともに、議員御指摘のCAPプログラムにつきましても、大切な命を守りはぐくむための取り組みの一つとして、その有効性について、関係者と意見交換を図りながら研究してまいりたいと考えております。  以上、お答えといたします。 ◆飛石順子君 ありがとうございます。  いじめ等について、私も前回の議会でいろいろ取り上げさせていただきまして、質問させていただきました。今、大分減ってきているということではございますが、まだまだ心の奥まで見えない部分がございます。また、虐待にいたしましても、親から、先ほど言いましたように、実母、実父からの虐待も結構あってるということでございます。  もう、いじめる、虐待する側が全く悪いというのはわかっておりますが、今度、される側がそのままでいいのかということになりますと、そうではなくって、今度はされる側がいかに強くなるか、それ以外方法はないんじゃないかなと思います。  そういった意味で、このCAPプログラムっていうのは、今までの暴力禁止策というのは、知らない人についていってはいけないとか、してはいけないという禁止式だったわけですけども、そういった場合では、被害に遭った場合も、被害に遭った方が落ち度だというふうに責められがちですけども、しかし、そういったことではなくて、危険な目に遭ったときに何ができるかをきちんと教えるほうが意味があるのではないかということで、エンパワーメント、内なる力を引き出すということでの、それを理念としてCAPプログラムがつくられたということでございます。  本当に、もういじめられっ放しになるんじゃなくってですね、ノーとはっきり言える、また、ゴーと急いで逃げる、それから、テルというですね、相談するとかですね、そういったことを、子供向け、大人向け、ロールプレイングをずっとされるそうです。そして、だんだんだんだんそれを見てて、その劇を見てて、ある子がですね、ああ、私もあんなふうに言えばいいんだなと、今まで言われがちだったけども、今度は自分がそれをまた、それをもっと強い力で、意志でもって言っていけばいいんだなということを感じたという声なんかも、見てみますと、CAPプログラムの中に子供の声として入っておりました。  ですから、これから未来を担っていく子供たちでございます、弱い子供ではこの21世紀はなかなかできないと思いますので、そういった意味ではですね、優しく、そしてたくましい子供をつくる意味でもですね、しっかりイエス、ノーをはっきり言える、そして人にも優しくするというですね、そういった子供を育てる意味でも、このCAPプログラムというのはとても有効じゃないかなと考えております。ぜひ、本市のほうでも、今4校ですね、もう既にあっているということでございますので、しっかり今後ともまたこれを広げていただいて、いじめ、虐待が減っていきますように、しっかり御祈念申し上げたいと思います。  以上で、質問を終わります。ありがとうございました。            ───────────────────────── ○議長(渡辺俊雄君) お諮りいたします。  本日の議事はこの程度にとどめ、延会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。                 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(渡辺俊雄君) 御異議なしと認め、そのように決しました。  次の会議は明12日定刻に開き、質疑並びに一般質問を続行いたします。 ○議長(渡辺俊雄君) 本日はこれにて延会いたします。                  (午後2時56分 延会)...